中原 中也の名言 Chuya Nakahara

中原 中也(Chuya Nakahara)Wikipediaより

幸福は、和める心には一挙にして分かる。
頑(かたくな)な心は、不幸でいらいらして、せめてめまぐるしいものや数々のものに心を紛らす。
そして益々不幸だ。

中原 中也 Chuya Nakahara

詩人 歌人 翻訳家 1907〜1937
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


「忙しい」の「忙」は心を亡くすことと言われていますが。

現代人は特に、忙しくすることで、また忙しいようにみせかけることで心を紛らわせている部分があるでしょう。

幸せがどこにあるのかを見いだせなくなっていて、その不安や不満を忙しくすることで、感じないように振り切ろうとしているのかもしれませんね。

また多くの場合幸せが、どこかに辿り着いた時に、何かが得られた時に訪れるものだという幻想を抱いていたり、そうさせられていることも忙しく、慌ただしく、まさにめまぐるしく動き回ることの要因になっているでしょう。

幸せは、今目の前にしかありません。
幸せを実際に感じられるのは、今しかありませんからね。

過去も未来も、リアルなあなたがリアルに幸せを感じることはできません。

もちろん、たどり着きたい場所に到着できることは嬉しいものです。
幸せを感じられるでしょう。

ただ、どこにたどり着いたとしても時間が止まることはなく、さらに先へといざなわれていきます。

そこで気づくのは、たどり着いた目的地も人生の過程でしかないということですね。

たどり着いた瞬間の歓びも、幸せを感じることも、そう長くは続かないでしょう。

毎日が目的地にたどり着いた歓びを感じる日々にしていくことですね。

100段の石段を昇りきるのも、その過程の1段を昇るのも、例えば100段昇りきるための今日の1段ということがわかっていれば、夢の実現の一部ですから、同じように歓びは感じられるものです。

今日に歓びを感じられないのは、今日がどこに繋がっている日なのかを明確に把握していないケースが多いですね。

人間の人生は一本道で、最終的にはある一点でゴールを迎えます。

その一点を、それも進化していく一点を明確に把握していれば、そしてそこにたどり着く手段などに囚われたり、こだわったり、固執しなければ、心を紛らわすほどのストレスを感じることもありません。

人生、何でもありくらいに考えておいた方がいいでしょう。

こだわりが多くなるほどにストレスが多くなり、それを溜め込み幸福度は低くなっていきます。

リラックスして一点の夢に向けてチャレンジしている今に最高の幸せがあり、それが毎日続いていくのだと実感した時に、人間の幸福度は一気に高まっていくものでしょう。

何はなくても、最高の幸せは感じられるものです。

自分の人生にして、自分の決めた夢、目指す境地に嬉々としてチャレンジしている今に、それはありますね。

(浜本 哲治)

生誕地、中原中也記念館 Wikipediaより
生誕地、中原中也記念館 Wikipediaより

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