小津 安二郎の名言 Yasujiro Ozu

小津 安二郎(Yasujiro Ozu)Wikipediaより

豆腐屋にトンカツを作れというのは無理だよ。

小津 安二郎 Yasujiro Ozu

映画監督 1903~1963
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


独特の表現が実に言い得て妙ですね。

もちろん豆腐屋さんにもトンカツを作ることは出来るでしょう。

豆腐屋さんならではの新境地を拓くトンカツも生まれるかもしれませんが、通常は素人の域を出ないでしょう。

チームスポーツのアスリートもそうですが、それぞれに得手不得手、特性があり適材適所があります。

その適材適所の中でもそれぞれの持ち味があり、その持ち味を研ぎ澄ましていくことで、勝ちを目指すチームにあってポジションを得ることが出来ます。

人間には無限の可能性がありますから、やろうと思えば何でも出来るでしょう。

ただ限られた時間の中で、広範囲に渡ってそれを極めていくことはまず不可能なことで、どれも素人の域を出ないものになってしまいます。

無限の可能性の活用方法は、出来るだけ絞り込んだ一点をどこまでも追求していく無限の奥深さの方向に活用していくべきでしょうね。

時に人によって新境地を引き出されることがありますが、これは一点を最高に研ぎ澄ますことの出来る可能性と魅力があるからこそ、眠っている才能を引き出してもらえるものです。

同じ時間を使ってその才能を磨いていくのに、心から好きになれることと嫌々やることでは、その輝きに差が出るのは当然ですね。

まだその才能が天賦の才、天才であるかどうか、またどこにあなたの一点があるのか、あなたにも分からないことはあるでしょう。

でも大丈夫です。

ご縁があったり、あなたの心が感じたもので今目の前にあるものを、これしかない!と思い込んであなたの全エネルギーを注ぎ込んで、その一点を伸ばすチャレンジをしていけば必ずあなたの天才、一点は見えてきます。

嫌なことはやろうとしても出来ませんから意味がありませんが、多少でも興味のあることならバカになってやってみてください。

どんな才能、どんな一点でもとことん追求していった先に何もないということはありません。

必ずその先に、あなたの本当の天才やあなたが生涯かけて追求する一点が見えてくるものです。

どうも色んなことを中途半端にやって何も見えてこないと感じている人が多いです。

あなたの天才は、あなたに見つけてもらって、あなたのエネルギーを注ぎ込んでもらうのを待っていますよ。

あなたの作る最高の感動の豆腐を待っている人は本当にたくさんいますよ。

小津 安二郎さんのこんな名言もありました。

嘖々たる俊才の、その映画から受ける感じとは甚だ違つてむさくるしいのに僕は驚いた。

小津 安二郎の名言

僕の作品に表情はいらない。
能面でいってくれ。

小津 安二郎の名言

構図の端正、厳格な点と美しい色の世界にひかれる。

小津 安二郎の名言

男女の仲というのは、夕食を二人っきりで三度して、それでどうにかならなかったときは諦めろ。

小津 安二郎の名言

お茶漬けだよ。お茶漬けの味なんだ。夫婦はこの、お茶漬けの味なんだよ。

小津 安二郎の名言

ぬくもりだの暖かさだの、そんなのは誤魔化しですよ。
僕は人生の本当の姿を描きたいんです。

小津 安二郎の名言

安物を粗末に使うな。良いものを大事に使え。

小津 安二郎の名言

どうでもよいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う。

小津 安二郎の名言


これまでに紹介した小津 安二郎さんの名言です。

(浜本 哲治)

『非常線の女』セットにて(1933年)Wikipediaより
『非常線の女』セットにて(1933年)Wikipediaより

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