千利休の名言 Senno Rikyu

千利休(Senno Rikyu)Wikipediaより

規矩(きく)作法
守りつくして 破るとも
離るるとても 本(もと)を忘るな

千利休 Senno Rikyu

安土桃山時代の茶人 1522~1591
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


いわゆる「守破離」について詠んだ言葉ですね。

「守破離」は武道や芸術などの修養の段階を表現した言葉になっていますが、元々は戦国大名の武田氏の戦略、戦術の軍学書である「甲陽軍鑑」に記された兵法用語だったようですね。

「守」師の教えや基本を忠実に守り身に付け。
「破」基礎を超えたアレンジを取り入れ。
「離」独自の境地を切り拓く。

どんな分野でも基本が大切で、常に戻るべき基本が必要なことに変わりありませんが、色んな分野、組織などで形骸化が進み、活力を失っているのは、この基本に問題があるケースが多いですね。

スポーツなどでも技術的なことを上辺だけで習得していることが多くなっています。

なぜそれが必要なのか、どうしてそれが強く、美しくなるのかなどの、もっと本当に根底のことを知ることや感じることなく、こうすればいいんだ。ずっとこうして来たから。というような基本になっていますから、こういう基本の上に出来上がったものは、そもそも基本があやふやなものですから立ち戻れるものになりません。

これは学ぶ立場でも、教える立場でも言えることでしょう。

例えば基本を習得しよう、させようとする時に、技術的な基本を習得するために形やトレーニング方法を学び、教えますが、なぜその形がいいのか、どうしてそういうトレーニングが必要なのか、その背景や根底のメカニズムを知ることなしに積み上げても、崩れた時に立ち直れないことになります。

またこういう基本の学び方、教え方をしているから、基本を超えた「破」や「離」に進めなくなってしまっています。

本当の基本、根源を習得しなければ、基本そのものが疎かですから、超えることで独自の境地が見えてきませんからね。

学ぶ人はもちろんですが、教える人が根源を知らなければ正しく伝えられませんから間違いなく形骸化していきますね。

あなたが追求していることの、自然の摂理に沿った根源的な基本は把握していますね。

どんなにアレンジしようと、独自の境地に到達しようと、普遍的にすべての行動を支えてくれているものが本当の基本です。

この基本さえしっかり把握して習得していれば、形骸化することも行き詰まることもありません。

本当の基本を知り得ること、身につけることこそが、あなたの夢の実現への確実な道を切り拓いてくれます。

千利休さんのこんな名言もありました。

当たり前のことが、いつでもどこでもできるならば、私があなた方の弟子になりましょう。

千利休の名言

釜一つあれば茶の湯はなるものを 数の道具を持つは愚なり

千利休の名言

一輪であるが故のこの美しさ。
それ以外は全て摘んでおきました。

千利休の名言

夏は涼しげに、冬はいかにも暖かく、花は野の花のごとく生け、刻限は早め、早めにして、雨降らずとも雨具の用意をし、お客の心を心とするのです。

千利休の名言

茶の湯とはただ湯をわかし茶をたてて飲むばかりなる本を知るべし。

千利休の名言

こゝろざし深き人にはいくたびも あはれみ深く奥ぞ教ふる

千利休の名言

小さな出会いを大切に育てていくことで、人生の中での大きな出会いになることもあります。

千利休の名言

その道に入らむと思ふ心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ

千利休の名言


これまでに紹介した千利休さんの名言です。

(浜本 哲治)

千利休屋敷跡(堺市堺区宿院町西1丁)Wikipediaより
千利休屋敷跡(堺市堺区宿院町西1丁)Wikipediaより

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