オルハン・パムクの名言 Orhan Pamuk

オルハン・パムク(Orhan Pamuk)Wikipediaより

小さな部屋でひとり、自らの小さな慣習により針で井戸を掘りながら一日中原稿用紙を見つめ、その作業を好みながら想像力を働かせて生きることを思い切ってできるならば、執筆業という冒険の入り口に立つことができる。

オルハン・パムク Orhan Pamuk

トルコの作家 ノーベル文学賞受賞 1952〜
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


これは執筆業だけでなく、どんな分野のどんな才能を活用していくにも同じことが言えるでしょう。

能力の成長、進化は、自然界のエネルギーの動きのように波状で、一気に成長を感じるタイミングがあったり、後退しているのではないかと感じられるような現れ方を繰り返しながら成長、進化していきます。

日々の積み重ねは、どれほど積み重なったかをあまり感じられることがないほどに、小さなものの繰り返しになります。

まさに針で井戸を掘るような作業ですね。

もちろん井戸を掘ること、自分の才能、能力を成長、進化させるには、ひたすら自分自身に向き合う以外にありません。
誰にもそれを代わってもらうことはできません。

そして何よりも大切なことは、そんな小さな積み重ねを思考で考えて、愉しもうとするのではなく、心から愉しめて、嬉々として果てしなく続く、積み重ねを続けて行けることです。

才能、能力は、努力と感じるような感覚でもある程度の領域までは到達できますが、それで身を立てていくには全てを心から愉しめることが必須でしょう。

これは顕在能力だけになるか、潜在能力をも引き出せていけるかの違いにもなってきます。

嫌々やっていることでは想像力、創造力が湧いてくることがないことを感じても、これは明らかなことですね。

どんな道にも果て、終点はなく、どこまでも遠くまで辿り着くことも、どこまでも深く掘り下げていくこともできます。

そしてどこまでも嬉々として追求できる才能は、誰にでも必ず授けられています。

それが好きなことの中にあるとは限りません。

どんなに好きなことでも愉しめないこと、部分があったりします。

それでも喜び勇んでできるためには、やはり目指すものが大切です。
何にフォーカスするかという、フォーカス能力も重要ですね。

最終的にどんな才能で身を立てていくにしても、才能、能力を追求していく方法は同じですから、入り口に立つことは今すぐにでもできます。

縁があった今目の前にあることで、しっかりと人生の本来の冒険の入り口に立っていくことです。

その追求から本来の道は必ず見えてきます。

あなたに授けられた素晴らしい才能に気づき、どこまでも深く存在するポテンシャルを可能な限り引き出して、人生の醍醐味を味わっていく入り口は今目の前にありますよ。

(浜本 哲治)

小説と連動してイスタンブールに作られた「無垢の博物館」Wikipediaより
小説と連動してイスタンブールに作られた「無垢の博物館」Wikipediaより

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