宝井 其角の名言 Kikaku Takarai

宝井 其角(Kikaku Takarai)Wikipediaより

我が雪と思へば軽し笠の上。

宝井 其角 Kikaku Takarai

江戸時代前期の俳諧師 1661〜1707
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


遭遇する出来事の全ての発端は、自分自身の中にあると自然界では捉えることですね。

人間界は非常に不自然な状況にもなっていて、自然から離れる方向に向かっていますから、そう思えなく、感じられなくなっているのでしょう。

とかく他人や環境を非難、排除することでしか、遭遇する出来事を受け入れられなくなっている傾向は、どんどん強くなっています。

人間界では人間界のローカルルールや、専門知識などの情報などは体系的に学んでいきますが、全ての根源になる自然界の基本ルールなどを学ぶ機会が本当に少なくなってきています。

「今の若い人たちは。。。」
という言葉は数千年前から言われている言葉のようですが、この言葉が象徴するように、数千年前から人間界は本来向かうべき方向とは違う方向に進んでいると言えるかもしれません。

本来進化に向かう自然界ですが、例えば自然環境が進化ではなく退化の方向に進んでいて、その原因が人間界であることは間違いありません。

それぞれの時代の中心世代が自然から離れ、自然がわからなくなる環境を創っておいて、今の若い人たちは。。。と愚痴るところが、人間界の負のスパイラルの循環を支えているのかもしれませんね。

この言葉が出なくなる環境が整ってこそ、人間界もようやく進化に向けて進んで行けるのでしょう。

そういう環境は、自然を感じられる環境であり、自然を学ぶ環境です。

自然界の本質、メカニズムを知れば、全ての要因が自分の中にあることも理解、体得できますし、心底自然界の生活を愉しめます。

非常におかしな、滑稽な話ですが、人間界でも基本が大事だと言われながらも、その基本が何なのかがわかっていない状況になっています。

例えば、どんなスポーツのゲームなども、そのゲームの基本ルールがわからずにやって愉しめることもないでしょうし、それぞれにローカルルールを設定して勝手にゲームを始めても、そこには秩序も生まれないでしょうし、いさかいやストレスが蔓延して、そのゲームの世界は破綻してしまうでしょう。

今の人間界は、まさにそういう状況でしょう。

自然界で、人間界のローカルルールをいくら声高に主張しても意味はありません。

例えば、野球の基本ルールは打者が打ったら一塁方向に進むことが、野球の基本ルールですが、これを無視して自分たちは三塁方向に進むんだと勝手に、自分たちのルールを創ってしまっているのが、自然界の中の人間界です。

これでは、そのゲームをしている自然界の全ての存在と交われることもなく、大きなストレスを抱えることになりますから、自分のチームの中でも争いも病もなくなることはないでしょう。

そして、不自然な状況になっている人間界では、自然を学ぶ機会がなくなっていますから、本来一塁方向に進むべきなのに、周りが当たり前のように三塁方向に進むので、何の疑いも持たずに三塁方向に進む人たちが増えてきている状態です。

何かおかしいと違和感を感じながらも、それが基本だとばかりに教育を受けて妄信している状態と言えるのでしょうか。

本来の自然界の基本ルールに則ってゲームにチャレンジすれば、そこに参加している多くの自然界の仲間とゲームを楽しめるのは間違いないでしょう。
そこがスタート地点です。

また本来のゲームができてこそ、大きな声援も届いてくるものでしょう。

あなたの素晴らしい才能には、どうしても自然界の基本ルールを授けてあげることが必要です。

それでこそ、最高のパフォーマンスを発揮できるものですし、全ての降り懸かる現象が、自分の中から出てきていることも心底理解できるものでしょう。

どうぞ、自然界での人生を満喫する簡単な秘訣を実践してください。
それはシンプルな自然界の基本ルールを知り、学び、体得することです。

三塁方向に進もうとするような勝手なルールが非常に多い人間界です。
このことに気づいていくと、思わず失笑、苦笑いがこぼれるかもしれませんね。

ルールを知らなければ、また、勝手なルールを基本ルールと信じ込んでいれば、真剣な顔をしてとんちんかんなことをやっていますからね。

でも嘘のような本当の話は、今の人間界には溢れています。

本当のルールを知ることがいかに大切なことかは、たぶん誰もがわかっていることでしょう。

(浜本 哲治)

「名月や畳の上に松の影」(月岡芳年『月百姿』より)其角の句を画題とした明治時代の浮世絵。Wikipediaより
「名月や畳の上に松の影」(月岡芳年『月百姿』より)其角の句を画題とした明治時代の浮世絵。Wikipediaより

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