南部 陽一郎の名言 Yoichiro Nambu

南部 陽一郎(Yoichiro Nambu)Wikipediaより

物理学の法則は単純です。
でもこの世界は決してつまらないものではない。
理想的にできているのだと思います。

南部 陽一郎 Yoichiro Nambu

日本生まれのアメリカ人理論物理学者 ノーベル物理学賞受賞者 1921〜2015
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


自然界の法則は、非常にシンプルです。

ただシンプルだからと言って、陳腐なものではありません。
シンプルであるがゆえに、どこまでも奥深いものになっています。

愛は届けた人に与えられる。
と言う自然界の大原則は、非常にシンプルですが、その追求をしているとどこまでも深く追求していくことができますが、例えば与えられれば愛を届ける。というように全く逆のこと、いわゆる自然に逆らうことをやると、それはすぐに行き詰まってしまいますね。

この非常にシンプルな自然界の真理を、人間界はその歴史の中でも充分に理解することなく現在に至っていて、非常に不自然でストレスの多い社会を創ってしまっています。

決して、このいたってシンプルな原理を体得していると言えるような、社会やシステムにはなっていないでしょう。

また、自然界、人間界の至るところ、あらゆる場面で、常に実感することができる、20:80の法則にしても、非常にシンプルですが、これがあることで自然界も、人間界も進化することが可能になっている法則です。

このシンプルな法則も、体感し、検証して、体得することで、あらゆる現象の受け止め方が自然になりますし、チャレンジも最大のパフォーマンスを引き出せることになります。

これを理解していないと、本当に不自然なストレスを溜め込むことにもなりますし、チャレンジも逡巡するばかりになるでしょう。

少し視点や発想を変えるだけで言動が変わり、本来追求すべき方向に流れていくものなのですが、現代の人間社会は、自然界の基本ルールと言える真理や摂理からズレていることに気づけなくなっています。

自然界の本質、原理はシンプルなのですが、人間はどうもそこに付け加えようとしてしまいます。

例えば、愛は届けた人に与えられる真理で、本来はいかに届ける愛のクオリティを高めていくかをひたすら追求していくことが、本質に向けての追求になりますが。

これを、いかに効率よく愛を受け取れるようにするか。という方向に追求してしまっているのが人間界でしょう。

これでは、すぐに行き詰まってしまうのは目に見えていますね。

そういう風に、シンプルな本質を複雑にしていって、余分なものを付け加える方向に進んできて、その余分なものをやり取りすることが、さも愛の循環のように見せかけているのが、今の人間界の流れと言ってもいいでしょう。

そういう追求はいつか制度疲労を起こしてしまいますし、不自然なストレスの蓄積が破綻という形になって現れてきます。

どうぞあなたの才能、能力の追求が、また夢の追求が、どんな方向に向かっているのかを常にウォッチしておいてください。

不自然なストレスを感じている場合は、まず間違いなく不自然な方向に進んでいます。
今の人間界は、不自然な方向に向かうことを見直そうとするよりは、不自然なストレスに耐性を持たせようとしているような社会構造にもなっていますが、これではいつまでも人間界の進化は実現していきませんね。

才能、能力は自然に沿えてこそ、その最高のパフォーマンスを発揮できることを理解してください。
テクニックなどは二の次三の次です。

そして、自然に沿った方向への追求こそ、自然界を最高に謳歌できる人生になっていくチャレンジです。

これまでに紹介した南部 陽一郎さんの名言です。

(浜本 哲治)

朝日新聞社『朝日ジャーナル』第7巻第41号(1965)より Wikipediaより
朝日新聞社『朝日ジャーナル』第7巻第41号(1965)より Wikipediaより

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