木見 金治郎の名言 Kinjiro Kimi

木見 金治郎(Kinjiro Kimi)Wikipediaより

今は相手が弱いから、自分の考えている手をそのまま指しても勝てるだろう。
それで勝てるうちはいいが、いつまでもそのままでは通らない。
それよりも今は、もっといい手はないだろうか、と自分に与えられた時間いっぱいを使って、苦しみながら考えることがたいせつなんだ。

木見 金治郎 Kinjiro Kimi

将棋棋士 1878〜1951
Wikipedia


木見金治郎さんは大山康晴さん、升田幸三さんなど多くの棋士を輩出した名伯楽としても知られています。

12歳で木見金治郎さんの内弟子になった大山康晴さんは、当時から持前の勝負強さを発揮して持ち時間を半分も使わずに勝つことが出来ていたようです。

早く勝負の決着が着けばそれだけ師匠が喜ぶと思っていたようですが、決してそうではなく木見金治郎さんは逆に機嫌が悪くなったそうです。

ところが苦戦を強いられて持ち時間の全てを使い切り負けて帰ってきた時はご機嫌で『ご苦労さん』と言っていたわってくれたようで、その理由がどうしても分からず尋ねた時の答えがこの言葉のようです。

果てしなく追求できる領域のある自然界では、今の状況に満足してしまっては成長、進化できないどころかどんどん退化していくことになります。

環境が常に進んでいく中で、立ち止まってしまうことは後退することになるのは当然です。

余裕のある時こそ常に先々のイメージをして準備をしておくことが大切です。
逼迫した状況の中では余裕もなく目の前のことしか見えなくなるのが人間ですからね。

もちろん追い込まれた状態だからこそ見えてくるものもあったり、思考ができなくなるような状況になると閃きを引き出しやすくなることもあります。

ただいずれにしても追い込まれた状態には、どんなに成長、進化しても必ず遭遇することになりますし、閃きは追い込まれたような思考を否応なく手放す状態でなければ引き出せないものでもないですから、閃きなどは自在に引き出せるようにしていくことの方が肝要でしょう。

今の過ごし方で未来が創られていきます。

今を目の前だけを見た今にしてしまっては、未来にとても苦労することになります。

今は常に未来を見据えた今にしていくことですね。

3年後、5年後、10年後を見据えた今になっているか。
今は手の届かない夢を見据えてチャレンジしている今になっているか。
これは常々感じていきたいことですね。

それでこそあなたの素晴らしい才能、能力が存分にその真価を発揮してくれることになります。

(浜本 哲治)

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