開高 健の名言 Takeshi Kaikou

開高 健(Takeshi Kaikou)Wikipediaより

成熟するためには遠回りをしなければならない。

開高 健 Takeshi Kaikou

作家 1930~1989
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


自然界は循環して成長、進化していく世界です。

植物たちも一年の季節の循環、一日単位の循環を経て成熟、熟成されていきます。

人間の能力も同じですね。
習慣を身につけることを感じてみるとわかりますが、一回、一日できたからといってそれが身に付いたとは言えません。

思考を働かせずに身体が自然に動くようになって初めて習慣化したと言えます。

石の上にも三年。
などの言葉もありますが、成熟の最小単位は3循環は必要だと考えてもいいでしょう。

「習慣を簡単に変える方法」でも話していますが、
https://www.pt-hamamoto.biz/index.php?Habit

習慣を身につけるキーポイントは3日ですし、ひとつのものをものにしていくには3年は必要でしょう。

この3循環で大切なことは休息です。
寝かせる期間が必要だということですね。

発酵食品や飲み物などが寝かせる時間が必要なように、人間の脳もインプットされた情報や行動は寝ている間に熟成されます。

それがより素晴らしい味を引き出したり、それまでのものと融合して新しいものを創り上げたりします。

身に付けたいことなどは情報として知っただけでは意味がありません。
それを行動として実践すること、さらに自分のものにしていくこと。
それにはどうしても休息や睡眠などの循環を経なければなりません。

開高健さんの言葉に「悠々と急げ」という言葉がありますが、熟成がままならないままに焦っては、急いては事を仕損じるとも言われるようになかなか上手くいきません。

ただ時間も永遠にあるわけではなく、あらゆるものに熟成の時間も必要ですから、出来る限り仕込みはして成熟を待っていきたいですね。

成熟を待つことは一見遠回りしているようですが、実はあなたの夢の実現にも能力の開発にもとても大切なものです。

日中の思考領域の脳や身体を働かせたチャレンジ、睡眠中に潜在領域で熟成させること、どちらも良質な時間にしていってください。

あなたの才能や自然は必ずあなたのチャレンジ応えてくれますよ。

開高 健さんのこんな名言もありました。

釣りはままならないものである。
むろんだからこそ男は今日もまた竿を肩に家を出て河へ、海へと向かうのだけれど、男にとって人生そのまま、遊びもまた。

開高 健の名言

私は小説家だが、釣りの本はこのほかに『フィッシュ・オン』というのがあって、書くことは語ることにほかならないのだから、釣人不語などといいつつ二冊も書いてるあたり、すでに釣師として失格だろうと思っている。

開高 健の名言

部屋の中へ籠ってるとどうなるかというと、アムール・プロプルしかなくなってくる。
自己愛。俺が、僕が、私が、という小説だけになってしまう。
精神がブヨブヨの蒼白な肥満漢の内的独白になっちゃう。
自分の足で自分の体重が運べないような蒼白な肥満漢になる。
これじゃいけません

開高 健の名言

ニジマスが海におりたのを『スチール・ヘッド』と呼ぶが、そのときは腹の虹のバンドが消えてただのマスとなり、海からふたたびあがってくると、虹がまたあらわれてくるのだ。
どうしてか淡水は住人を華麗に仕立てるようである。

開高 健の名言

字は病いや毒から分泌される。
そして人を病ませ、毒する。

開高 健の名言


これまでに紹介した開高 健さんの名言です。

(浜本 哲治)

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