茨木 のり子の名言 Noriko Ibaragi

茨木 のり子(Noriko Ibaragi)Wikipediaより

「自分の感受性くらい」
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

茨木 のり子 Noriko Ibaragi

詩人 童話作家 エッセイスト 脚本家 同人誌『櫂』を創刊 1926〜2006
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


感じる心、受け止める心を養っていくことはとても大切なことですね。

小さな変化や違いを感じ取ることは、学べるチャンスを掴むことになりますし、その捉え方は次のアクションに大きな影響を与えることに直結していきます。

そしてこれは自分で培っていくしかありません。

人間は自分の感情を乱されたりすることを、とかく周りや環境のせいにしがちですが、同じ出来事、現象でも人によって捉え方が違うように、自分の感じ方、捉え方の問題だけです。

また小さな変化や違いを見過ごしたことで、出来事や現象に振り回されていることもあります。

茨木のり子さんの「十二月のうた」という詩にこんな一節があります。

人間だけが息つくひまなく動きまわり
忙しさとひきかえに
大切なものをぽとぽとと落としてゆきます

「十二月のうた」より


「忙しい」は「心」を「亡くす」ことだともよく言われています。

初心や夢を見失うこともこの影響は大きいものですが、自分の外の現象も内の変化も動き回ることに忙殺されていると、じっくりと感じることが出来ません。

忙しそうにしていないとサボっていると捉えられたりする風潮もあったりしますが、例えフリでも忙しそうにするのは、能力の開発にも夢の実現にも逆効果でしょう。

実際に忙しくても、感じる心や感じる時間を亡くすほどになっている状態は無理をしている状況でしょう。

無理をすることは、本当に得るものより失うものの方が多くなります。

そして結果的に周りや環境のせいにしてしまったり、夢の実現や能力の進化にも遠回りになってしまいます。

夢の実現や才能の進化を着実に成し遂げていくには、アクションと同等に感じることや捉え方も大切です。

行動を起こしながら感じていくことは出来ます。
ひとつのアクションに対して丁寧に特に内面の変化を感じていくことです。

これを積み重ねていくことで、才能や感受性の進化に大きな差が出てきて、行動や心の余裕を生み出すことにも繋がり、当たり前のレベルを高めていけることにもなります。

どうぞあなたの素晴らしい才能を感じる心、捉え方を進化させて飛躍的にレベルアップさせてください。

そして感じる心や捉え方を進化させるには、自然に触れることが最も有効であることもどうぞお忘れなく。

(浜本 哲治)

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