多田 富雄の名言 Tomio Tada
「免疫」は異物と戦い、排除する働きをするが、あるときは「寛容」という共存するやり方をとる。
多田 富雄 Tomio Tada
免疫学者 文筆家 東京大学名誉教授 1934〜2010
Wikipedia
自然界の蟻や蜂の活動から見いだされた「3:4:3(2:6:2)の法則」というものがあります。
人間の組織やグループの活動に当てはめてみると、
3割の目標の実現に向かってチャレンジしていく人たち。
4割の周りの動きに引っ張られて活動する人たち。
3割の意欲のない、足を引っ張る人たち。
こういう感じに分かれるという法則ですね。
ある方が実験をしました。
最高の店舗を創るために、各店でトップの売り上げを挙げる人たちを集めて、意気揚々とスタートさせましたが、見事に3:4:3に分かれたそうです。
そして、足を引っ張るやる気のない3割の人たちを排除してみたところ、残った人たちの中で、またキレイに3:4:3に分かれたそうです。
私も多くの会社や組織、グループを見てきましたが、ほぼ間違いなくこの法則の通りになっていました。
さてリーダーのあなたはこういう組織をどう導いていきますか?
リーダーとして限りある時間を有効に使って、組織を良い方向に導くためには、同じ方向を見てチャレンジしてくれる人たちと向かうべき方向に進んでいくことに専念すべきですね。
間違っても、意欲のない人たちを説得するような活動に時間を使ってはいけません。
もちろん意欲のない人たちを排除しようとする無意味なことはしません。
組織が動き出すと勝手に目覚めてくれる人も出てきます。
これは自分自身のリーダーとしてのあなたにも言えることでしょう。
例えば、自分の足を引っ張るような短所があったとしても決してそれを矯正しようとしてはいけません。
短所と感じられるところは、ある一方向からの見方でそう感じられるだけのことですからね。
やはり限られた時間にやるべきことは、自分の得意なこと、長所だけにフォーカスしてあげることです。
自然にはマイナスな3割は存在するもの。
そう思えるだけでも心の「寛容」が生まれてきます。
免疫でさえ共存を考える。
人間も考えなきゃですね。
排除、淘汰される前に。
多田 富雄さんのこんな名言もありました。
君と一緒にこれから経験する世界は、二人にとって好奇心に満ちた冒険の世界なのだ。
多田 富雄の名言
美しいものを生み出すためには、醜い時間を経なければならなかった。
多田 富雄の名言
科学者はシェイクスピアを、文学者は相対性理論を読まなければならない。
多田 富雄の名言
女は存在、男は現象。
多田 富雄の名言
長い闇の中にも希望が見えます。
寛容の世界です。
多田 富雄の名言
(浜本 哲治)