本阿弥 光悦の名言 Kōetsu Honami
心が凝り固まっていては見えないものも、力を抜いて素直に見ると、いろんな顔が現れてくるでしょ。
心を開いて受け止めるなら、この世のすべては美しくてもともと。
本阿弥 光悦 Kōetsu Honami
江戸時代初期の書家 陶芸家 芸術家 1558〜1637
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
人生は、遭遇する出来事からいかに本質を読み取って人生に役立て、より深い領域、遠くの到達地点まで辿り着けるかでしょう。
人生の道も夢の実現も、何かの道を極めていくことも、その深さや到達領域に終わりはなく、人の人生のタイムリミットがあるだけです。
そしてどこまで追求するのも、辿り着くのも自由に任されています。
より深く遠くまで辿り着くためには、本質、自然界では「自然」を捉えていくことでしょう。
そして凝り固まった心を解きほぐし、力を抜いて素直に見えるようにして、その自然を的確に捉えていくには、思考を手放していくことでしょう。
柔軟性のない心の固さは思考そのものですし、思考で全てを処理しようとすることで必ず感情が現れてきますから、どうしても偏った方向に力が入ってしまうものです。
また、心を開くということを全てを思考で受け入れることと勘違いして、心身に大きなストレスを抱え込んでいるのも現代の人間界の特徴でしょう。
思考の狭い領域の、すぐにキャパシティがいっぱいになる領域で、全てのものを受け入れようとすることは無理をしてしまうことですし、どうにもならないこと、どうでもいいことに思考を奪われてしまう要因にもなっています。
本来人間の脳は、自然、本質を捉えていますが、思考で違うものを捉えてしまっています。
思考を手放すことで、本来捉えているものがくっきりと見えてきます。
人生の道をより深く遠くまで辿り着くために必要なことは、特別な能力でキャッチしていくものでも、トレーニングで高めるものでもありません。
すでに捉えているものを感じ取ることです。
思考を手放して、本質、自然を感じ取れるようになると、不自然極まりない人間界の中にあっても、自然や本質を捉えられますから、進むべき道も自ずと見えてきます。
不自然なものも、自然を教えてくれる大切な道標になるということですね。
思考を手放すことは、閃きを引き出すにも大切なことですが、人生、夢、才能の追求にも非常に重要なことです。
ぜひこの思考を手放す感覚を掴んで、思考に囚われている時とは比較にならないほど、本質や自然の力で深く遠くまで誘われることを体感してください。
そしてより深く、少しでも遠くまであなたの追求している道を極めていくために活用してください。
(浜本 哲治)
『蓮下絵和歌巻』(部分)本阿弥光悦書、俵屋宗達画 Wikipediaより