石田 名香雄の名言 Nakao Ishida

石田 名香雄(Nakao Ishida)

諸子はすべからくのろ(鈍)づよ(強)かれ。

石田 名香雄 Nakao Ishida

医学者 ウイルス学者 元東北大学総長 1923〜2009


この言葉は、石田名香雄さんが大切にしていた信条のようです。
こんな思いが、込められているようです。

皮相な理解で才気を誇るスマートさに走るな。
目先の功利に惑わず、耐えて粘れ。
広々とした野に出た時に感じる、とらわれぬ闊達な「野ごころ」を持ち、遅く鈍(のろ)であっても良い、ひたむきに学問や事に当たれ。
そこに人間としての真の強さ、たくましさが生れ、本質的な物事を成し遂げる人間になれる。


とかく現代人は、見た目のスマートさなどを、あらゆる場面に求める傾向にありますが。

夢の実現、事の成就などは、表面的な体裁や、手段、方法のかっこ良さなどを、気にしているようでは、なかなか実現は難しいでしょう。

達人たちの美しさ、真の強さなどは、見た目には、表面的にも感動を覚えるほどのものですが、それは美しく見せようとしているから美しいのではなく、美しさに値する内容になっているので美しく見えるだけです。

その達人の美しさを、表面的に真似ても、とても同じような美しさは出せるものではありません。

達人たちの美しさも、最初は武骨なもので、とても美しいと言えるものではなかったかもしれません。

そこから洗練し続けて、その醸しだされる美しさに到達してきたものでしょう。

本来の美しさを出していく洗練を、焦ってはいけません。
もちろん磨くことを止めてもいけません。

ひとこすりひとこすり、丁寧に丁寧に研磨し磨き上げていくことです。

早いのがいいとも限りません。
多少時間がかかっても、真の美しさを醸し出せた方が長く愛されることにもなるでしょう。

流行りなどに惑わされることもなく、感じたものを一心に追求していくことです。

その追求の深さが、あらゆる面の深さに繋がっていきます。

どんなことをやっても、その事の成就や実現の原理原則は同じところにありますから、どの分野でも、その原理や真理に近づければ、その人のあらゆる面が、その深さから醸し出されることになります。

ひたすら今取り組んでいることや、心が感じたものを掘り下げていくことです。

掘り下げる方向や、掘る方法さえわかっていれば、毎日たとえ僅かずつでも深く掘り下げていくことはできます。

その追求に、あなたの才能が必ず応えてくれます。

(浜本哲治)

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