向田 邦子の名言 Kuniko Mukoda
自分に似合う、自分を引き立てるセーターや口紅を選ぶように、ことばも選んでみたらどうだろう。
ことばのお洒落は、ファッションのように遠目で人を引きつけはしない。
無料で手に入る最高のアクセサリーである。
流行もなく、一生使えるお得な「品」である。
ただし、どこのブティックをのぞいても売ってはいないから、身につけるには努力がいる。
本を読む、流行語を使わない、人真似をしない。
何でもいいから手近なところから始めたらどうだろう。
向田 邦子 Kuniko Mukoda
テレビドラマ脚本家 エッセイスト 小説家 1929〜1981
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
向田 邦子さんのこんな名言もあります。
言葉は恐ろしい。
たとえようもなく気持ちを伝えることの出来るのも言葉だが、相手の急所をグサリと刺して、生涯許せないと思わせる致命傷を与えるのも、また言葉である。
向田 邦子の名言
言葉は便利なものではありますが、それですべてを表現できたり、すべてを伝えることができるとは考えないことですね。
言葉が必ずしも気持ち、思いを的確に表現できているとも限りませんし、完全に表現できたとしても、自然界の法則に則っていけば、それで真意が届くのが良くて2割程度です。
言葉にしても文字、文章にしても、同じ言葉や文字、文章でも、全く同じ解釈をすべての人がすることはあり得ません。
もとより言葉自体が変化するものですからね。
100年前と今では、言葉も大いに違ってきているでしょうし、これからもどんどん変化するでしょう。
ただそれが自然界でもあります。
そんな中でも、夢を実現するために届ける愛の一部に言葉が入っていることは間違いありませんから、届ける愛を磨くのと同じように、言葉も愛をこめて洗練させていくことが、届ける愛のクオリティを高めるためにも、質の高い夢を実現していくためにもとても大切なことになるでしょう。
言葉ももちろんエネルギーのひとつです。
愛のエネルギーに溢れた自分の内面、環境を実現していくのに、言葉から愛にしていくことがもっとも簡単に確実に変化していけるかもしれませんね。
言葉も含めた醸しだされるエネルギーは、内面から溢れ出すものが本当の美しさになっていきます。
例えば同じ言葉であっても、そこに乗っている思いの違いが届いていくことは、日常に溢れている現象ですね。
どんな美辞麗句を並べても、思いが乗っていなければ、それは空々しく虚しく響くだけになってしまいます。
たとえシンプルな言葉でも、そこに思いが乗っていてれば、心の深いところまで届いたりするものですね。
これは愛にしてそうでしょうし、容姿などと全く同じでしょうが、言葉も外見を飾るだけでは本当の美しさ、思いは届いていきません。
どうぞあなたの素晴らしい才能が言葉でも際立つように、愛のひとつとして磨きこんでください。
洗練された言葉ひとつで、大きな可能性が広がることもよくあることです。
エネルギーのひとつである言葉は、もちろん循環して戻ってきますし、自分から放出された言葉の影響をもっとも受けているのは、自分自身だということも肝に銘じていきたいですね。
(浜本 哲治)