親鸞の名言 Shinran
明日ありと思ふ心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは。
親鸞 Shinran
鎌倉時代前半から中期にかけての日本の僧 浄土真宗の宗祖 1173〜1262
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
今を盛りと咲き誇っている桜も、夜、嵐が吹けば一瞬にして散ってしまう。
やるべきことはできる時にやってしまって、明日桜を見に行こう、明日やろうという気持ちを戒めている言葉でしょうね。
親鸞さんが9歳で出家しようとした時に、慈円和尚さんが夜も更けていたので「今夜はとりあえず休め」と言ったところ、この歌を詠んだと言われているようです。
常に激しく変化している自然界では、今を逃すと決して同じ状況、状態はありません。
仮に同じように見えても、それは変化しています。
何かを感じた時が最適期と考えておいた方がいいでしょう。
見た目には変化のないものでも、何かを感じる瞬間があります。
また変化しないだろうと考えられるものでも、突然の変化を事前に脳がキャッチしていることはよくあることですね。
このように思考を超えた思感で感じ取ったものは、できるだけ即座にアクションに起こすことです。
思感のクオリティは、アクションを起こすほどにどんどん高まっていくものですからね。
閃きを行動に起こせるかどうかは、時間の経過とともにチャレンジの質に大きな差が出てきます。
思考でのアクション、チャレンジは、今顕在化している能力を120%アップさせるようなチャレンジですが、思感でのアプローチは顕在化している能力を全体の20%の能力として、残りの80%を引き出そうとするものです。
自然界で起こそうとする現象などの最適期、最高のタイミングを思考でいくら考えても答えは出てきません。
一瞬違えば全く違う結果になったりするのが自然界の組み合わせの妙ですからね。
掴むのが難しいものを掴もうとするよりは、元来得意分野、確実に掴んでいるものを活用しようとした方が、遥かに確度は高くなりますし可能性の広がりも明らかに高いでしょう。
思感の活用は慣れるまで少し戸惑うかもしれませんが、活用に親しんでくるとこのクオリティの高さに驚くでしょう。
ぜひ掴めるチャンスはできるだけ多くつかんでください。
限りある時間で、できるだけ遠くに、高くに、深くに到達しようとするのであれば、最適期を逃さないことは大切なことです。
あなたの素晴らしい才能に大いなるチャンスを数多く授けてあげてください。
(浜本 哲治)
親鸞筆「三帖和讃」(専修寺蔵)Wikipediaより