ホメーロスの名言 Homer

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過ぎ去りしことは、過ぎ去りしことなれば、
過ぎ去りし事として、そのままにせん。

ホメーロス Homer

古代ギリシャの詩人 紀元前8世紀


起こってしまった、どうにもならないことに、
囚われてしまうことが、
間違いなく、人間の進化を阻害しているでしょう。

これは、上手くいったこと、そうでなかったこと、
あらゆることに言えることです。

一瞬前でも、過去になってしまったことは、
なかったことにすることはできません。
それは、どうにも変えることはできませんから、
囚われるだけ、時間もエネルギーももったいないことになります。

また、人間界では、反省をせよ。ということで、
いつまでも、上手くいかなったことにフォーカスして、
エネルギーも意識も、それに向かわせますが。

基本的に、起こった現象の本質は、
潜在脳がしっかりとキャッチして、
今後に活かそうとしてくれますし。

イメージしたことを再現しようとする脳には、
そんなに上手くいかなかったことに、
長くフォーカスしないことの方が大切でしょう。

たとえば、何かの技術を身につけようとすれば、
何度も何度も、出来る人の技術をイメージしたり、
トライアンドエラーで何度も繰り返すことで、
再現性が高まり、身についていくわけですが。

上手くいかなったことを、
何度も何度も見せられたり、聞かされたりしていれば、
もちろん意欲も減退してしまうでしょうし、
脳も、その上手く行かなったことを、
再現しようとすることを認識して、気をつけた方がいいですね。

「失敗しないようにしよう。」
と考えながらやることは、
間違いなく、その失敗をしてしまう可能性が高くなります。

脳の自然なメカニズムを使うのであれば、
上手くいくイメージをして、
上手くいかせるようにしようとすることが、
上手くいかせるコツであることは間違いないでしょう。

また、一度上手くいったことでも、
そのことに囚われ過ぎると、
これまた、成長、進化の阻害要因になります。

上手くいったことは、
それと同じようにしようとすることでは、
多くの場合、そこに至らずに終わってしまいますから。

例えば、その上手くいったことの再現性を高めようとするならば、
さらに高いレベルを目指してチャレンジすることで、
当たり前のレベルを、高めていくことでしか、
再現性を高める方法はありません。

後生大事に、過去の栄光にすがっていては、
成長も、進化もないのは、
アスリートの世界を見ていても明らかなことですね。

過ぎたことは、過ぎたこととして、そのままにしておいて、
常にさらに高いレベルを目指して、
チャレンジしていくだけですね。

そのチャレンジの中で、
あなたの素晴らしい才能は真価を発揮し、
どこまでも進化していく能力になっていきます。

過去への囚われを手放すほどに、
進化の余地が大きくなることを認識して、
あなたの才能を育んであげてください。

これまでに紹介した、ホメーロスさんの言葉です。

(浜本哲治)


イリアス〈上〉 (岩波文庫)


フィリップ=ローラン・ロラン『ホメーロス』(1812年、ルーヴル美術館蔵)
フィリップ=ローラン・ロラン『ホメーロス』(1812年、ルーヴル美術館蔵)Wikipediaより