臼淵 磐の名言 Iwao Usubuchi
進歩のない者は決して勝たない。
負けて目覚める事が最上の道だ。
日本は進歩という事を軽んじ過ぎた。
私的な潔癖や徳義に拘って、本当の進歩を忘れてきた。
敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。
今目覚めずしていつ救われるか。
俺達はその先導になるのだ。
日本の新生に先駆けて散る。
まさに本望じゃあないか。
臼淵 磐 Iwao Usubuchi
海軍軍人 1923〜1945
Wikipedia
抗えないような流れができてしまうと、時間的な問題もありますから、最終的には大きな代償を払って気づくしかないという状況は人類の歴史上でも非常に多く見られることですね。
このことは常に念頭に置いて、どの方向に進んでいるのかを感じていく必要があるでしょう。
人間は自らを自然界の支配者というような感覚を持って、我が物顔で自然界でのこの世の春を謳歌しています。
しかしまずは人間は自然の一部でしかないこと、最終的には自然界のルールに沿って、自然界が進歩する方向に役立っていくしかない存在であることをしっかりと認識することでしょう。
これは自然界に存在するあらゆる存在に言えることです。
かつて地球上でも、このことを勘違いして栄華を誇った存在が絶滅してしまった例は、誰もが知っている事実ですね。
自然界には淘汰があります。
一旦淘汰の流れが動き出すと、自然界の季節や自転、公転などを人間がコントロールできないのと同じように、人間の力は無に等しいほどのものでしかなく、あっという間に進んでしまうでしょう。
そうなってから気づくのでは遅すぎてしまいます。
今の人間界のシステムでは、そういうことに疑問を抱かないように、気づかないように浸透してきています。
そして一人ひとりが生活すること自体が自然に大きな負荷をかけていて、自然の大きな犠牲の上に成り立っていることを感じることなく過ごすようにもなっています。
そうしないと今の人間界のシステムが維持できないからですね。
自然は自然のままにしていれば、あっという間に自然に戻っていきますが、それにしても例えば大木を伐採すると、同じような木に育つのに何十年、何百年の時間が必要になりますので、一旦崩したものを戻していくことは大変なことです。
できるだけ今以上に崩さないことが肝要です。
自然を崩さずに進んでいける方向を見つけることが本来の進化と言えます。
これは人間同士の間でも言えることでしょう。
自然の一部である人間も、自然に沿った方向、自然界のルールに従って人間関係を築いていけば争いも必ずなくなっていきます。
そしてそれは誰かに委ねたり、全体に任せようとしても解決していくことではありません。
対自然、対人間のいずれも、一人ひとりの言動を自然に沿わせていくことが最も確実に速く、真の進化を実現していくことです。
争いや病をなくしていくことなどがとてもいい例でしょう。
どんなに全体がなんとかしようとしても、相変わらず減るどころか増える一方です。
確実に進めていくには、最も小さな、最も影響のなさそうな個がそれぞれに変わっていくことで、やがて全体も変わっています。
争いしかり、病しかりですね。
負けて目覚めるようなことは、そろそろなくしていくような真の進化を人間界も遂げていかなければ、人間同士で争っている場合ではなく、自然界の中で淘汰される種になりかねません。
あなた自身の中、あなたの身近なところから争いや病をなくしていくことが、人間界全体をその方向に向けることです。
自然を守っていくことも同じですね。
ぜひ真の進化を目指してください。
(浜本 哲治)