J・D・サリンジャーの名言 Jerome David Salinger

J・D・サリンジャー(Jerome David Salinger)Wikipediaより

何でもそうだけど、あんまりうまくなると、よっぽど気をつけないと、すぐこれ見よがしになってしまうものだ。
そうなったら、うまくも何ともなくなる。

J・D・サリンジャー Jerome David Salinger

米国の小説家 1919〜2010
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


自然界で魅力を最大限に引き出すには、過去や今の結果がどうであるかと言うよりは、どんな未来を目指して今を過ごしているかでしょう。

これは植物たちの姿を見ていると、とてもわかりやすく教えてくれていますね。

常に成長、進化、洗練を目指してチャレンジしているからこそ、いつも咲く花は美しく、実は美味しく、いつ見ても、味わっても飽きることなく目や心を奪われてしまいます。

これはまた自然のものであるほどこの傾向は強く、人間の手が加わって人工的になっているものほどこの感激、感動は得られないでしょう。

また人間の場合、才能、能力を自慢するようになると、その先が見えていないことが多く、間違いなくすでに能力は下降傾向のラインの中に入っています。

無限の可能性のある自然界では、どんなレベルに到達しても常にそこは最低のスタートのレベルで、高みは見渡せないほどに存在します。

そこに気づけるかどうかは重要です。

せっかくの素晴らしい才能の原石が磨かれていくかどうかになってきますからね。

さらに言えば、これ見よがしになってしまう磨きこみの方向は、人間の自然界の中での傲慢さを見てもわかるように、自然界の自然からかけ離れて、ひとりよがりの方向になっている可能性も高いでしょう。

本来の方向に磨きこみが進んでいれば、自然界の中での人間の存在の小ささを感じるように、無限の可能性を感じることや、その中で自分の至っているところがどれほどに小さなところなのかを感じるはずです。

それが見えてきていないということは、磨きこみの方向が自然からズレていると考えて間違いないと言えますね。

無限の可能性のあるあなたですから、自信を持つことは何よりも大切ですが、自信と過信、ひとりよがりは別物です。

ぜひ無限の可能性の中で、その人生すべてを賭けても至れる範囲の小ささも感じ取って、ひたすら前に進んで行ってください。

(浜本 哲治)

サリンジャーが育ったマンハッタンの1133パークアベニュー Wikipediaより
サリンジャーが育ったマンハッタンの1133パークアベニュー Wikipediaより

LINEで送る