ダニエル・キイスの名言 Daniel Keyes
どうして私にあんな作品が書けたのか、もしあなたにお分かりだったら教えては頂けませんか?
私ももう一度、あんな作品を書いてみたいのです。
ダニエル・キイス Daniel Keyes
米国の作家 1927〜2014
この言葉はダニエル・キイスさんの著作「アルジャーノンに花束を」がヒューゴー賞を受けた時に、アイザック・アシモフさんに「どうして、こんな傑作ができたのでしょうか?」と訊かれた時の返答のようです。
人間は自分にも理解できない能力、パワーを発揮することがあります。
そしてその多くは、後で思考で考えて再現しようとしてもできないですね。
ただ、火事場の馬鹿力や虫の知らせなどと言われるように、人間にも未知の能力、潜在的な能力が備わっていることは間違いのないことです。
この能力を意図的に引き出していくことが、簡単にできるようにしていこうとしているのが、今の私の研究テーマですが、実際に可能なことだということがわかってきています。
そのポイントは、思考で考えて再現しようとしても、まず無理だということですね。
思考で考えるとできないということは、思考ではない領域があるということです。
その領域が働くのが、思考を手放した状態になった時です。
また思考で考えて再現したり、実現しようとすると、動きや考えが非常にぎこちなく、奇跡的な現象が起こる時のような、流れるような状態とはほど遠い状態でしかありません。
これは後で考えてみてもわかることですが、そういうパフォーマンスが引き出されている時は、非常にリラックスした状態にあるということですね。
この思考を手放してリラックスした状態を手に入れるために、山に籠もって滝に打たれるような修行をしたり、体力、精神力のギリギリまで追い込んで、その境地に至れるようにしてきた経緯もあります。
ただその能力が引き出される、発揮できる原理原則がわかってくれば、起こるのは日常の中でですから、日常の中でそれを実現できることは充分に可能なことだとわかってきました。
潜在能力も無限の奥行きがありますから、その思考を手放しリラックスした状態の深さで、引き出される能力は変わってきます。
その追求にも終わりはありません。
ただ思考領域だけでは狭い領域なので限界がありますが、少しでも潜在領域の能力を引き出していくことで、あなたの無限の可能性を実感できることになります。
ぜひあの時の奇跡的な能力の再現、またさらに上の能力を引き出していくことにチャレンジしてください。
このチャレンジは本当に楽しいですよ。
(浜本哲治)