杜 甫の名言 Du Fu
人間界がどんな状況になったとしても、自然は相変わらずそこにあり着実に時を、季節を刻んでいきます。
人間界のどこかの国が滅びたとしても、たとえ人間界全体の秩序が崩れたとしても、自然界は何もなかったかのようにそこにあるでしょう。
それは人間界が淘汰されたとしても同じですね。
自然界の中で暮らす存在は、自然界のルールに沿って過ごすことが、もっとも快適に淘汰されることなく秩序も守られて暮らせることになります。
人間はとても傲慢ですから、自然界をも自分たちが支配しているというような幻想、錯覚を抱いている節があります。
自然界の命、資源などを搾取すること、独り占めすることばかりを考え、他の自然界の存在たちと共生していこうとする意識は極端に低いですね。
それは自然界の他の存在は、人間のために存在していると考えているのではないかと思われるほどですね。
また人間がもっとも進化した存在だとさえ考えている節もありますが、これも決してそうではありません。
まだまだ新参者の人間は、自然界では未熟な方だと言えるでしょう。
これまでの自然界の歴史を振り返っても、この世の春を謳歌していた存在が淘汰されてしまった例は多いでしょう。
またこれまでの人間界の歴史を振り返っても、1万年以上栄えたと言われている、日本の縄文時代は驚異的ですが、国などの栄枯盛衰は当たり前のように起こっていますね。
自然を学び、自然に沿っていくこと。
これが自然界では最善だということに、ぜひ気づいて実践していってください。
個々から始められる、人間界にとって最も重要なことですね。
(浜本 哲治)
成都杜甫草堂 Wikipediaより