プタハヘテプの名言 Ptahhetep
願望の追及に要する時間を減らすな。
時間の浪費は精神が忌み嫌うものだから。
プタハヘテプ Ptahhetep
古代エジプトの宰相 第5王朝末 紀元前2400年頃
夢の追求に一心に一点に絞り込んで勤しむことですね。
特に現代は色んなことが自由にできるため、エネルギーが分散されて、事の成就にかかる時間が、これほど便利になってはいても、むしろ多くの時間が必要になっているでしょう。
時に才能や能力の差を、その要因に考えるケースも多いのですが、能力や才能の違いだとすれば、この一心にひとつのことを追求していく時間を取れるかどうかが、最大の才能と言ってもいいでしょう。
才能があったからできたのではなく、その才能を生かしてどれだけ事の成就に時間もエネルギーも注ぎ込めたかですね。
集中できないこと、一心に一点に時間を注ぎ込めないことを、才能のあるなしにすり替えてはいけません。
ひたすらひとつのことに時間もエネルギーも注ぎ込むことは、誰にでもすぐにできることです。
仮に他のことをしていても、その全てを一点に役立てるようにしていくこともできます。
一心にひとつのことに集中していくことは、自然界の自然と言ってもいいでしょう。
植物たちのチャレンジの様子を見ていても明らかなことですね。
自然界の自然は、それに沿っていくことで充実感も満足感、幸福感も感じるものです。
それに夢中になれば、時間が経つのも忘れてしまうほどですね。
むしろ休息する時間さえも惜しくなってしまうものでしょう。
日々の休息以上に休息が必要だと感じるのは、日々の休息が充分に取れていなかったり、チャレンジではなく無理をしていたり、本来目指すべき真の夢ではなく手段や過程を目指していたり、自然界の自然からズレていることが原因であることが大半です。
ぜひ自然に沿って、最高の幸せを感じられる夢へのチャレンジの時間を少しでも多く取って、エネルギーをできる限り注ぎ込んでください。
プタハヘテプさんのこんな言葉もありました。
賢者のことばを探すのはエメラルドを探すより難しい。
しかし、目立たない粉ひき職人のところにあったりするものだ。
汝(なんじ)が指導者であるならば、請願者の言葉に静かに耳を傾けよ。
彼が話そうと思っていたことを、その体から吐き出すのを妨げてはならない。
不当な扱いをうけた者は用件が成就されることよりも、自分の思いを吐き出すことのほうを好む。
請願をはねつけた者について彼らは言う『いったいなぜ反対するのか』と。
彼の請願がすべて叶えられなくともいい、よく耳を傾けてやれば、心が慰められる。
(浜本哲治)