ヘンリー・ミンツバーグの名言 Prof. Dr. Henry Mintzberg
リーダーシップは水泳と同じで、本を読んで覚えられるものではない。
ヘンリー・ミンツバーグ Prof. Dr. Henry Mintzberg
カナダの経営学者 1939〜
今の人間界は情報を得やすくなっていて、そのことが、あたかもできるようになることが増えていることのように勘違いして、逆に自信を失う状況を創っているかもしれません。
どんなに情報が増えても、それを単に知っているだけでは、それができることにはなりません。
知ることとできることの間には、とても大きな壁があります。
まず結果として自信を失うことにならないように、知っていることとできることの違いを充分に把握しておくことです。
充分に把握していれば、話したり伝えたりする内容にも大きな違いが出てくるでしょう。
最近の溢れている情報では、できるようになること以前の問題で、自分自身でそれが事実であるかどうかの検証もしないままに、できることのように伝えたりすることも多くなっています。
ただ全てが解明されなければ、検証されていないとは言えないでしょう。
解明されていないことでも、日常で使えるようになっていることはたくさんありますからね。
再現性を持ってできるようになっていることは検証ができていると言えることですが、自分でできずに、誰かができると言っていることが、あたかも自分にもできるように伝えられることも多いですから注意が必要です。
検証は実験室でなくても、日常の中でやる方法はいくらでもあります。
自分自身で身につけていくこと、できるようにしていくことです。
そこではじめて、その情報を知っている、できることだと伝えていくことですね。
もしその前段階の情報であれば、しっかりとそれなりのことわりを入れてから伝えていってください。
いずれにしても、リーダーシップに限らず、どんなことにおいても、情報を知っていることと、できることは全くの別物であることを心しておくことです。
知ってできるようになるまでに、トライアンドエラーで大きな時間とエネルギーを費やしチャレンジしていくことでのみ、身についた能力になっていくことをわきまえているところにこそ、あなたの素晴らしい才能の真の開花があります。
(浜本哲治)