小澤 征爾の名言 Seiji Ozawa
技術の上手下手ではない。
その心が人をうつのだ。
小澤 征爾 Seiji Ozawa
指揮者 1935~
やはりアーティストの世界でも同じですね。
アスリートでもやはり最後にものを言うのはその人の心です。
アスリートは技術が高ければ、それでいいのでは?と思われがちですが、とんでもありません。
まさに心、人間力の勝負の世界です。
どんな分野、業界でも同じでしょう。
プロとしてやっている場合、自分のためだけにやっているうちは本物のプロとは言えないでしょう。
もちろんプロとしてやっているわけですから、収入を得たり対価を得たりすることは大切なことですが、そこに心がフォーカスしているうちは本物のプロ、超一流になることはありません。
プロが一流の技術を磨いていくことは当然のことですが、ある程度のレベルになってくると、その技術に固執したり、そのテクニックに驕ったりする時が来ます。
この段階が、一流で終わるか、そこを突き抜けて超一流になるかの目に見えない境界線ですね。
技術もそう簡単に極めることなんて出来ませんから、常にひたすら磨きをかけて研ぎ澄ましていくことは一流を突き抜けるために当然のことのように必要なことです。
これも心の問題でもあります。
そして技術よりも心、感性をいかに研ぎ澄ましていくか、技術レベルは極められないとは言っても、トッププロになれば大差はありません。
その中でどうやってさらなる高みに昇っていくか。
やはりその答えも自然の中にありますね。
芸術家や美を競うアスリートも、詩人、科学者までもが極めていくと、自然の美や存在にいかに近づけていくかだと言います。
自然の木々は何があっても自然体でいます。
何が起ころうといつも愛情溢れています。
驕ることも、自分を極めることを止めることもありません。
この自然を感じる、自然に近づけていこうとする心、感性こそが突き抜けるための秘訣ですね。
もっともっと自然に学んでいくべきです。
自然から学ぼうとしない心が人間の驕りの一端でしょう。
心の師となり、友となる、あなたの年齢を超える木と常に会話してみてください。
本当に色んなことを教えてくれますよ。
こういう木はそばで見つけておいた方がいいですね。
この小澤さんの言葉は、もちろん下手でいいと言っているのではありません。
同じ技術レベル、もしくは多少レベルが劣ってたとしても、心や感性が優れている方が遥かに可能性を感じられるということですね。
同じ技術レベルであっても、心の違いが人の心に届きます。
そして普段の言葉や仕草、オーラや波動に心はどんなに隠そうとしても反映するものです。
見る人は技術だけを見ているのではありません。
あなたの心を技術を通して見ているだけです。
技術以外のことからも心を感じているものです。
技術を磨くことと心を磨くこと、同時進行することで相乗効果も高いものですね。
どうぞ自然に触れて心も磨いていってください。
そして技術を超えた領域で、あなたの天才で誰かの心に感動を届けてください。
これまでに紹介した小澤 征爾さんの言葉です。
(浜本哲治)