高山 樗牛の名言 Chogyu Takayama

高山 樗牛(Chogyu Takayama)Wikipediaより

大いなる人となるの道は、唯二つあるのみである。
己の小さきを悟るのは其の一つである。
己の大いなるを信ずるは他の一つである。

高山 樗牛 Chogyu Takayama

明治時代の文芸評論家 思想家 1871~1902
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


夢を実現したり、事を成し遂げるためにとても大切なことですね。

自分が知り得たこと、出来ることはほんの細やかなことだと悟ること。
そして自分には無限の可能性があるということを感じ、信じること。

アスリートにはものの見事に差となって現れることですね。
知識や技術ではなく、この心の現れがアスリートとしての差を生みます。

技術が未熟な時は、誰もが懸命に学ぼうとしますから、その修得の度合いによっての差はありますが、この心の差が現れてくるのはそれなりのレベルに到達してからです。

まさに一流で終わるか超一流にまで昇れるかの差でしょう。

これは日々の言動を少しだけ見聞きすれば、これから伸びる人かどうか分かりますね。

アスリートの現場では「練習は自分が一番下手だと思ってやれ。本番では自分が一番上手いと思ってやれ」というような言葉がありますが、中途半端に技術や知識が付いてくると、伸びない人は聴く耳や、さらに学ぼうとする姿勢がなくなります。

そうなってくると明確な夢も見失っているか傲慢になってしまっていて、成長、突き抜ける余地がなくなってしまいます。

練習ではプロ並みで、本番に弱いタイプもこの傾向の強い人です。
技術や体力を競うアスリートの世界でも、最後は心の差だと言われる所以ですね。

このことはどの世界でも、あなたの天賦の才をどこまで高められるかにも言えることですね。

あなたが一生かけたとしても習得できる知識や技術はたかが知れています。
いくら他の人より知識や技術を持っていても、それだけではあなたの天賦の才が輝きを放つことはありません。

今の輝きに満足してしまっては、その先の高みに昇ることは出来ません。

もちろんあなたの天才が生み出す作品や技術には最高の自信を乗せて送り出してください。
そうでなければ誰にも感動を届けることは出来ませんからね。

ただあなたの成長に終わりがないように、あなたの夢や志にも終わりを持たせてはいけません。
ひとつの夢を実現したら常にその先の高みを目指してください。
夢や志の終焉はあなたの進化の終着駅になってしまいます。

能書きや評論家が多く、自分自身での実践や、天才の成果を送り出せない日本人が多くなっているのが気がかりです。

このことは自然の植物たちを見ていると、本当にまさに身をもって教えてくれていますね。
常にたゆまず最高のチャレンジをし続け、誇らしげに最高の花を咲かせます。
その最高も惜しげもなく手放し、またさらに洗練された花を咲かせようとします。

これは自然のままに循環させた花の違いを感じないと分かりません。

自然は人間が作ったどの書物よりも明らかに優れた書物ですが、最近は本物が少なくなっているので人間も迷い苦しむのでしょう。

どうぞどこまでも謙虚に学び、天賦の才の子は自信を持って送り出してください。
そして志は常に高みを目指す。

あなたの天賦の才の磨き方ですね。

高山 樗牛さんのこんな名言もありました。

道徳と理性とは、人類を下等動物より区別する所の重なる性質也。
然れども吾人に最大の幸福を与へ得るものは是の両者に非ずして、実は本能なることを知らざるべからず。

高山 樗牛の名言

世に迷信なし。
行者(ぎょうじゃ)より見ればすべての信仰は真行なり。
不信者より見れば、すべての信仰は迷信なり。

高山 樗牛の名言

嗚呼(ああ)憐れむべきは飢えたる人に非ずして、麹包(ぱん)の外(ほか)に糧なき人のみ。

高山 樗牛の名言

金銭のみが人間富ます者に非ず。
権勢のみが人を貴くする者に非ず。
なんじの胸に王国を認むる者にして初めて、共に美的生活を語るべけむ。

高山 樗牛の名言

大いなる文字は大いなる人物と等しい。

高山 樗牛の名言

偉人と凡人の別は一言にして尽くすべきのみ。
彼は人生を簡単にする者なり。
此は人生を複雑にする者なり。

高山 樗牛の名言

天にありては星、地にありては花、人にありては愛、これ世に美しきものの最たらずや。

高山 樗牛の名言

自分が立っている所を深く掘れ、そこからきっと泉が湧き出る。

高山 樗牛の名言

(浜本 哲治)

生誕地・鶴岡市の鶴岡公園にある胸像(朝倉文夫作) Wikipediaより
生誕地・鶴岡市の鶴岡公園にある胸像(朝倉文夫作)Wikipediaより

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