龍村 仁の名言 Jin Tatsumura
「常識」や「恐れ」によって自分の行動を制約するのをやめた。
すると、今までの自分の生活の中にはなかった新しいネットワークが次々に生まれた。
龍村 仁 Jin Tatsumura
ドキュメンタリー監督 元NHKディレクター 1940~
Wikipedia
龍村さんは「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」などのドキュメンタリー映画などを手がけられて、私が大学時代にもドキュメンタリー番組の撮影でお世話になりました。
人間界は何かにつけ規制や制約で色んなことを縛ろうとします。
まあ簡単に言えば、人間同士を信用していないということでしょうね。
規制がないと悪いことをする人が増えるからというのが要因でしょうが、なぜ悪いことをしてしまうのか、そういうことをしてしまうような社会の根本的な問題はそのままに、縛ることだけを考えてしまう人間はいったいどこに向かっているのでしょうね。
また世の中の流れに呼応するかのように、個人も自分自身にも、人に対しても制約をかけたがる傾向にあります。
特に自分自身には、出来るだけ制約を設けないようにした方が可能性を広げることになります。
人間界の色んな出来事は人と人との繋がりで起こることが大半です。
チャンスもトラブルも人と人の繋がりの中で起こります。
例えばトラブルは、面白いように制約を設けているところで起こることが多いですね。
これは人間の性でしょうか、ダメだと言われると隠れてでもやりたくなる。
そういう性が要因のひとつにあるでしょうね。
害になるものは排除しようとする人間界全体の傾向でもありますが、20:80の法則のパレートの法則とともに、20:60:20(30:40:30)の法則というものが、やはり自然界には存在しています。
組織にはパレートの法則でいくと、20%の目的に向かって意欲的な存在と、その他の80%に分かれるということですが、さらにその80%の内訳を見ると、60%の大勢に流される存在と、20%の抵抗する、反対する、もっと言えば足を引っ張るような存在がいるものです。
組織はこの20%と20%の力の強い方に引っ張られることになります。
こういう状況の中で組織のリーダーがよく誤る手段は、抵抗する20%を排除したり、足を引っ張る20%の存在を目的に向かわせようとエネルギーを使うことです。
これはその20%を排除しても、残りの80%の中でまた20:80:20に分かれてしまいます。
排除したり、やる気にさせることにエネルギーを使うよりは、意識の高い20%の力を引き出すことにリーダーは専念した方がいいですね。
これは個人として、人との繋がりを考える上でも非常に大切なことでしょう。
人間には感情がありますから、嫌な人、苦手な人が必ず存在しますから、そういう人と敢えて繋がりを持つことはありませんが、そういう人を排除したり、接点が出来ないように制約をかけてしまうのは本当にもったいないことです。
そもそも嫌いや苦手は、自分がそう感じる、その人のある一面を感じているだけで、小さい頃には食べられなかったものが、成長して食べられるようになることもあるように、成長、進化とともに受け入れられるようになるかもしれません。
またその一面しか見られなかったのが、多面的に見られるように成長していくかもしれませんね。
もっと言えば、繋がる人の傾向が変わらないのは、成長、進化が出来ていないことかもしれません。
チャンスも何がきっかけになるか分かりません。
接点が多ければ多いほどに、その可能性も広がってきます。
出来るだけ自由にすること。
自由にすると収拾がつかなくなるとどうしても考えがちですが、自由にすればするほど間違いなく問題は起こらなくなります。と言うよりは器が大きくなり、柔軟性が増して問題を包み込むことが出来るようになるのでしょう。
一人の人間の持つ常識や価値観は、非常に狭い範囲に限定されたものです。
これを出来るだけ取り払って、出来るだけ自由にしていくこと。
自由に心を開放していくことは、龍村さんの言葉にもあるように恐怖心が出て来るものです。
これはまさに自分自身を磨くことですね。
あなたの可能性を広げるためにも、心を磨いていくためにも、どうぞあなた自身の心を自由に開放していってください。
自由にした分だけチャンスも増え、心の平安も訪れますよ。
これまでに紹介した龍村 仁さんの名言です。
(浜本 哲治)