田中 絹代の名言 Kinuyo Tanaka
生涯一女優を追求した様子が窺えますね。
どんな分野でも、深く深く追求していくと、必ず個性的な世界に突入していきます。
追求をどこまでも進めるのに大切な原理原則は、シンプルな真理、自然の摂理なのですが、そのシンプルなルールに沿って追求することで、同じものになっていくのではなく、個性が際立つことになっていきます。
圧倒的な個性が現れない段階では、まだまだ追求が序の口だということでしょう。
また、追求が行き詰まり、ワクワクと追求して行ける道が見えてこないとすると、それは真理、原理原則に沿えていないと考えて間違いありません。
思考に縛られて自由度が低い。
本来目指すべき夢になっていない。
一点に集中できていない。等々ですね。
今追求している道、分野をどこまでも愛し、究極の理想や目指す夢が見えているかどうか。
人生の一本道。
人生を賭けて実現する夢に向けて、全てのチャレンジをそこに向けた道の上に置けているか。
シンプルに明確に、ひとつの究極を目指すことです。
もちろん極みはありませんから、究極も変化、進化していくでしょう。
ただ、曖昧なものを目指すとチャレンジが曖昧になります。
中途半端を目指すと、当然チャレンジも中途半端になります。
短い時間の人生しか与えられていませんが、その中でどこまで深く、遠くまで到達できるか。
あなたにしか開拓できない領域が必ず存在します。
せっかくの人生ですし、奇跡的に生かされている時間ですから、圧倒的な個性の領域にぜひ踏み入れてください。
その領域に突入していくには、個性を追求しようとするよりは、本質、真理を追究しようとすることですね。
その方向に向かうことで、最も確実に早く、誰にも真似のできない個性の領域に到達できます。
どうぞ最期の瞬間まで、追求したいと感じられることを、今から目指して追求にチャレンジしていってください。
そう思えるもの感じられるものでなければ、深い追求は実現していかないでしょう。
それができれば、どこまでも深く、遠くまで、その分野、領域を開拓できますね。
(浜本 哲治)
『お嬢さん』(1930年)左から岡田時彦、田中、斎藤達雄 Wikipediaより