トーマス・ホッブズの名言 Thomas Hobbes

アルフレッド・ノーベル(Alfred Bernhard Nobel)Wikipediaより

失敗は落胆の原因ではなく、新鮮な刺激である。

トーマス・ホッブズ Thomas Hobbes

イングランドの哲学者である 1588〜1679
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


自然界では圧倒的に上手くいかないことの方が多く、学びも多いのが上手くいかないことにもかかわらず、上手くいかないことを体験することを怖れ、チャレンジの絶対数が少なくなることが、夢の実現を遅らせ、成功を難しいものとして考えてしまう要因となっているでしょう。

この人間界の傾向は、教育環境、社会環境の影響もありますが、上手くいかないこと、失敗することが、そのチャレンジした人にとってというより、周りにいる人、教えた人にとって都合が悪いことから、上手くいかないことを怖れ嫌う風習が根付いているのでしょう。

自分自身で考えてみると、上手くいかないことから学ぶことより、上手くいかないこと、失敗することを他の誰かがどう思うかということを気にして、失敗しないようにしようとしがちです。

この傾向は非常に不自然な風習と言えるでしょう。

8割の確率で上手くいかないことが起こる自然界ですから、そのことを怖れチャレンジを逡巡するようでは、上手くいく2割への道のりは遠く険しいものになります。

夢にチャレンジすることは、本質的には夢が実現することより、そのチャレンジによってチャレンジした人が進化することに本当の価値があります。

上手くいくかどうかより、目指すものに向けて精一杯チャレンジしているかどうかが大切な問題になります。

そろそろ人間社会も失敗すること、上手くいかないことを、当然に上手くいくこと、当たり前に成功することが実現していくための試金石と捉える教育や社会環境に進化していくべきでしょう。

こういう社会に変えていくにも、一人ひとりの身の回りから変えていくことが最も確実で早い方法です。

結果を見るよりチャレンジの過程を見ること。

上手くいかないこと、失敗は嫌なもの、好まざるものと捉えがちですが、同じ現象が別の人には成功であることも多分にあることですし、その捉え方次第でどうにでもなることですから、どう捉えるかは思考習慣と言えることです。

落胆の原因ではなく、新鮮な刺激として捉えることは、本質を見抜く、感じ取る感性を磨くこととともに思考習慣として身に付けていくことですね。

まずは自分自身から、そして身近な大切な人を見守る習慣としてぜひ身に付けてください。

本質を見極める感性から習慣になることも、習慣として身に付くことから感性が研磨されることも、双方の可能性があります。

結果が全てという現在の人間界の段階から、思うような結果が当たり前になるほどの過程にすることを、何よりも大切にしてください。
そういうレベルに進化していってください。

それには失敗を新鮮な刺激と捉える感性、習慣が必需品ですよ。

(浜本 哲治)

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