モーリス・ラヴェルの名言 Joseph-Maurice Ravel

モーリス・ラヴェル(Joseph-Maurice Ravel)Wikipediaより

あなたは既に一流のガーシュウィンなのだから、二流のラヴェルになる必要などない。

モーリス・ラヴェル Joseph-Maurice Ravel

フランスの作曲家 1875〜1937
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」と言われていたラヴェルさんに、ガーシュウィンさんが教えを乞うた時に、言ったとされる言葉ですね。

元々モーリス・ラヴェルさんは、

作曲家は創作に際して個人と国民意識、つまり民族性の両方を意識する必要がある。

モーリス・ラヴェルの名言

という考え方であったようですね。

このことはどんな分野でも言えることでしょう。

もちろん習うには、その道の達人から学ぶのがいちばんなのですが、そこで終わっていてはオリジナルを超えることはできませんし、自分を最高に表現することもできません。

学んだこと、習得したことをオリジナルにどう昇華していくかです。

また一流は一流を知る。とも言われますが、そのノウハウやテクニックではなく、一流、達人の放つエネルギーにはできるだけたくさん触れるといいでしょう。

そしてその最高レベルのエネルギーを放っているのが、自然界での先輩である植物たちですね。

人間の本物、達人に触れる機会はそう多くはないでしょうが、自然の植物たちであれば、いつでもそのエネルギーに触れることができます。

その分野の達人のエネルギーに触れて、何かを感じたり、気づきを得ることは経験のあることでしょう。

その達人から感じるのと同じようなエネルギーは、植物たちのエネルギーからも感じ取れます。

これは追求している分野や能力などの本質を追求しようとしていれば感じられることなのですが、表面的な技術やノウハウなどに囚われていると、それらよりもっと大切なものを達人からも植物たちからも学べません。

どんな分野であっても、事を成就していくために必要な本質は同じです。
そこを外して達人の域に到達することはできません。

その極意は、最期の瞬間まで進化させ、洗練させ続け、美しい花や実を咲かせ成らせ続ける植物たちの姿そのもです。

あなたの素晴らしい才能、能力は、あなたにしか、あなたのままで一流、達人の域に到達させることはできません。

また一流の、達人のあなたの才能の域は必ず存在して、そこに辿り着けるものです。

限りある一度の人生です。
ぜひ一流、達人の領域に踏み込んでください。

山は登ってみなければ、そこからの景色はわかりません。
どこまでも際限なく高みは存在しますが、制限時間内に少しでも高みに到達して、そこからの景色をせっかくの人生ですから堪能してください。

(浜本 哲治)

ラヴェルとガーシュウィン(右端)1928年 Wikipediaより
ラヴェルとガーシュウィン(右端)1928年 Wikipediaより

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