エドガー・ドガの名言 Edgar Degas
目に見える物をそのまま描くのもいい。
が、記憶の中でしか見えない物を描く方がさらに良い。
そこには、我々の想像と記憶の共同制作で、変化が生じている。
エドガー・ドガ Edgar Degas
フランスの印象派の画家 彫刻家 1834〜1917
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
自然界の無限の可能性と、思考と思感の使い方の違いを垣間みることができる言葉ですね。
自然界は常に変化している世界でもあり、エネルギーの組み合わせで現象が起こっていく世界です。
少しでもタイミングが違えば、また組み合わせが明らかに違えばもちろんですが、同じものであっても、例えばほんの僅か角度が違うだけでも結果が違ってくるのが自然界です。
人間の想像、イメージや思考領域の記憶が薄れてきたり、時間の経過とともに変化していくことは明らかに起こることですが、そのイメージや記憶を辿った思いなどもエネルギーであり、その変化は当然結果にも変化を生み出していきます。
このように自然界ではあらゆる場面で変化の起きないことはなく、今目の前で起こっている現象が未来永劫続くこともあり得ません。
変化し続けるものと変化し続けるものとの組み合わせで、創造を含め全ての現象が起こりますから、そこには無限の可能性が存在することになりますね。
そういう自然界では、極められることもなければ可能性がなくなることもありません。
常にどんな場面でも可能性だけが存在します。
どんなに行き詰まった状態でも、それをブレイクスルーする道が見えていないだけで、そこには必ず可能性、道は存在します。
また組み合わせで起こる現象は、思考の中の理解できる部分だけで何かを起こそうとしても、多くは再現性の高い方法などでの組み合わせを固定化していて、既知のことしか大半は起こりませんから、新たな可能性が見えてくることは少ないでしょう。
ただどんな現象の中からも、思感、潜在領域の脳は、思考領域の思考などで理解できないこともしっかりとキャッチしています。
今の人間社会では、思考領域のトレーニングに偏っているので、通常はそういう情報が活かされることはありません。
しかし思感、潜在領域の活用が進んでいくと、そういう情報を簡単に引き出していけることになりますから、その思考では理解できない引き出された情報や能力と、例えば既存のエネルギーとを組み合わせた場合には、かなりの高確率で新たな発見、現象、エネルギーの共鳴が起こります。
もちろん情報が引き出されても、それを何かと組み合わせたりと試みることなしに現象が起こることはありません。
まずは思考で理解できないような潜在領域にインプットされた情報を引き出せるようにしていくことです。
閃きを自在に引き出す方法ですね。
そして引き出された情報を活用していくチャレンジをすることです。
思考で理解できない情報を、思考の活用に偏っている場合には、なかなか使ってみようとしないのですが、その壁も越えていく必要があります。
また思考領域の記憶は通常どんどん薄れていきますが、潜在領域には思考で記憶しようとした情報も含め、見聞きした情報は全てインプットされています。
その情報をアウトプットできる方法を身に付けておけば、思考領域で薄れる記憶を気にすることもありません。
記憶領域を変えていくトレーニングにも、潜在領域を活用していく方法はなっていきます。
今まで人間界で俗に天才と言われた人たちが、実現してきたハイレベルな能力の活用は、誰にでも活用可能なものです。
もちろん反復した活用がなければ、その能力が進化していくことはありませんが、今まで天才と言われた人たちが発揮してきた能力を、誰もが発揮できて、さらに高い能力を発揮する人たちが出てくることは、人間の進化を植物の進化のレベルに近づけることになり、充分に可能なことでしょうし必要なことでしょう。
そういうポテンシャルを人間は持っています。
どうぞあなたの才能、能力は、思考で雁字搦めに縛られていて充分にその能力の可能性を活用できていませんから、その自分自身の思考の縛りから開放してあげて、もっともっと存在するあなたの素晴らしい能力を引き出していってください。
(浜本 哲治)
『踊りの花形』(1878年頃) オルセー美術館。Wikipediaより