ヨハン・ベルンハルト・バゼドウの名言 Johann Bernhard Basedow
両親ほど最も自然にして最も好適な教育者はいない。
ヨハン・ベルンハルト・バゼドウ Johann Bernhard Basedow
ドイツの教育者 著述家 汎愛主義者 1724〜1790
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
まさに言葉通りですね。
そして最も背中を見られるのも両親ですが、最も大切なことを伝授していくことが大切でしょう。
学問や分野の知識や情報など、また人間界の常識などよりも大切な、自然界の原理原則、摂理をその背中を通して伝えていくことです。
ここが疎かになっているのが、今の人間界の行き詰まりと、争いや病などの増え続ける現状を創ってしまっている大きな要因でしょう。
知識や情報を授けられないからと言って、最適な教育者が伝授を放棄してはいけません。
今の社会形態では、実際の肉親より多くの時間を共にする人がいますし、人類も自然界全体も今を共に生きることを考えれば、皆、兄弟、親子、家族みたいなこともですから、誰かの身近にいる存在になっていれば、その全てがこの両親にあたると言えるでしょう。
専門分野などの知識や情報などは、自らの意欲で学ぶしかありませんし、その道のプロに学ぶのがいちばんですが、今の人間界では自然界のルールを教えてくれる場面がほとんどなくなっています。
こここそがいちばん大切な部分なのですが、それを伝えられる人が少ないということもあるでしょうし、その大切さの認識が薄れているということもあるでしょう。
また大切なことだらからこそ、いちばん身近な人が伝授すべきことなのでしょうね。
そしてこのシンプルで何よりも大切なことを、しっかりと常に根源に据え続けられることが、全ての能力や情報、知識などを活かせる最大の要因になることは間違いありません。
どんなことも根源から考え、見ていけば、またその方向に追求していくことを実践していけば、行き詰まることも伸び悩むこともありません。
個別のノウハウ的な方法論をいくら実践しようとしても、それではすぐにでも行き詰まってしまいます。
親や親に相当する立場にいる人にとって、全ての問題を解決できる真髄を伝授できることは大きな意味と価値のあることですね。
本質は何をやるにしても必要なことですし、何かがあったら常に立ち戻るところも本質です。
人間界は自然界の本質をもっともっと多くの人が会得して、もっと加速度的にそれが伝わっていく必要があるでしょう。
まずはあなた自身が自然界で最も大切なことを体得して、一人でも多くの子どもたちや後輩たちにそれを伝授していってください。
あなたがどれだけの人に伝授できたかで、人間界の進化の速度が大きく変わってきますよ。
(浜本 哲治)
Illustration from "Elementartwerk": Children's amusements, Dancers with Grandfather looking on (1774)Wikipediaより