ロベルト・シューマンの名言 Robert Alexander Schumann

ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann)Wikipediaより

一日の音楽の勉強を終えてつかれを感じたら、もうそれ以上、無理にひかないように。
悦びもいきいきした気持もなしにひくくらいなら、むしろ休んでいる方がいい。

ロベルト・シューマン Robert Alexander Schumann

ドイツの作曲家 音楽評論家 ロマン派音楽を代表する一人 1810〜1856
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


疲労を感じて、歓びを感じていない状態でトレーニングをしてもあまり効果的でないのは、アスリートも同じですし、全てのチャレンジに言えることでしょう。

例えばアスリートの世界でも、一昔前には喉の渇きなどを我慢してでもチャレンジを続けることで、根性が備わるという考え方が主流を占めていました。

そもそも根性と呼ばれるものが、どんな状況に遭遇しても諦めない心、高い持続力、継続力を持たせてパフォーマンスを発揮することだとすれば、喉の渇きなどを我慢させることは決してプラスには働くことはないでしょう。

むしろ身体の機能、細胞を必要以上に損傷したり、怪我の大きな要因になる可能性の方が遥かに高いでしょう。

未だに俗に言われる根性論は、色んな場面で横行していますね。

そもそもこれまで言われてきたような根性を剥き出しにしてやるようなことでは、高いパフォーマンスを発揮することや、大きな成果を収めることは非常に難しいでしょう。

これは脳のメカニズムからしても、身体の機能的なことを考えても、自然界の真理、道理からしても明らかでしょう。

いかに俗に言われる根性を養っていくかを考えるよりは、いかに本来目指すべき夢を明確にしていくか、小さな変化、進化を感じ、見つけて歓びにしていくかを考えて方がいいですね。

俗に言われる根性を養おうとする方には、例えば自分以外の人に対しては叱咤、激励、発破をかければいいのですから楽と言えば楽です。

ただ自分自身になるとわかりますが、それだけではとても高いパフォーマンスも、果てしなく続けられるチャレンジも生まれてきませんね。

また才能、能力がトレーニングによってのみ、成長、進化できるもののようにも考えられてきましたが、脳や身体のメカニズムからすれば、トレーニング時に能力の向上が起こるのではなく、睡眠時にそれは起こりますから、上質な休息、睡眠を取ることはトレーニングすることと同等以上に大切なことになります。

アスリートなども、疲労の蓄積した状態でいくらハードな高度なトレーニングをしても、大きな成果を望めないどころかマイナスにもなりかねません。

喉の渇きなどは、それを感じた時点ですでに身体はかなり疲労していることになりますから、渇きを感じないように小まめに補給していくことの方が目的を達成するには大切なことになります。

お祭り騒ぎを楽しむのであれば、気合いと根性も楽しめるものですが、実際のパフォーマンスを高め、夢にいち早く辿り着くためには、もっともっと効果的な方法はたくさんあります。

安易さを選ばないことも大切ですね。

どうぞあなたやあなたの大切な人の才能、能力には、自然に沿った、身体のメカニズムに沿ったチャレンジ、負荷を効果的に授けてあげてください。

目指すものがもちろん自然に沿ったもので明確になっていれば、歓びを感じられているかどうかが大きな指標になります。

脳の最も大きなエネルギーは歓びですからね。

(浜本 哲治)

シューマンの生家にある音楽室(現シューマン博物館)Wikipediaより
シューマンの生家にある音楽室(現シューマン博物館)Wikipediaより

LINEで送る