若山 牧水の名言 Bokusui Wakayama

若山 牧水(Bokusui Wakayama)Wikipediaより

生の喜びを感ずるときは、つまり自己を感ずるときだと思う。
自己にぴったり逢着するか、あるいは自己をしみじみと噛み味わっているときだろうと思う。

若山 牧水 Bokusui Wakayama

歌人 1885〜1928
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


※「逢着(ほうちゃく)」出あうこと。出くわすこと。行きあたること。

全てを知り得ていない自分自身の、新たな発見ほど嬉しいことはないでしょう。

その歓びをより多く感じていくためには、未知のあなたが無限に存在することを認識していくことです。

人間の才能、能力はよく氷山に例えられますが、表出している能力は本来有している能力のほんの一部で、今顕在能力として使える能力が数パーセントの能力であるほどに、隠れた部分に潜在能力として存在しています。

そうなっていなければ、常に表現されている能力が100%だとすると、少しのイレギュラーにも対応できずに、人間は心身、脳を崩してしまうことになります。

そのために脳にはリミッター機能も働き、自分の思考で使える顕在能力としては、せいぜい20%が限界になっているとも言われています。

氷山も海底に沈んでいる大きな部分がなければ、海面に出ている部分は安定しません。

植物たちも地中に張っている地上部の何倍もの大きさの根がなければ、地上での様々な変化には対応できません。

もちろん人間も同じですね。

能力として潜在しているものは、何かの拍子に垣間みられたり、火事場の馬鹿力のように非常時や追い込まれた時に現れてきたりします。

使える能力を伸ばし開発していくには、この能力の全体像をしっかり把握しておくことがとても大切なことになります。

例えば、表に出ている仮に2割の部分の能力を自分の全ての能力だと考えてトレーニングするのと、8割の見えていない、五感では感じられない能力に支えられて2割の能力を発揮できていると考えているのとでは、そのアプローチが全く違ったものになります。

実際にイメージを変えてやってみるとわかりますが、多くの能力開発の方法が、表出している2割に負荷をかけてハードトレーニングをすることで、2割の部分の10〜20%の能力アップを実現させようとするものになっています。

これでは無闇なハードトレーニングに終始して、疲れもストレスも蓄積するだけで非常に非効率と言えます。

効果的な能力開発には、潜在しているすでに存在している能力を引き出して、表に出して顕在化していくことに着手することです。

潜在している能力を引き出して常に使える能力にしていけば、それに応じて潜在領域の能力は、顕在化した部分を例えば2割にしようとしますから、自然と膨らんでいくことになります。

ポテンシャルの増加ですね。

こういう能力のメカニズムを知りアプローチしていくと、無闇にハードトレーニングに頼るのではなく、より効果的なあなたの自身へのアプローチにもなっていきます。

潜在能力の引き出し方や、潜在領域へのアプローチの方法は折に触れて話してきていますが。

夢の設定や夢の実現とも関連しますが、根本的な部分で、自分の自己満足のためのアプローチでは、なかなか効果的に潜在領域にはアクセスできないでしょう。

自然界の自然は、目指す夢であれば誰かの幸せを実現することであるように、能力の発揮、開発がその夢や、誰かの幸せのために直結していることが、より効果的に引き出しアプローチできる方法です。

いずれにしても、あなたが知らない、まだ見たことも感じたこともない能力が、あなたの中にはすでにあることを、ぜひいつも意識して感じてみてください。

そういう能力は全く隠れているわけではなく、時折感じられるところに現れてきていますよ。

能力開発はもっともっと効果的に、もっともっと膨大な量の能力を引き出し開発できることを、あなたの中の未知のあなたに出逢うことで感じてください。

(浜本 哲治)

沼津市の若山牧水記念館 Wikipediaより
沼津市の若山牧水記念館 Wikipediaより

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