青木 生子の名言 Takako Aoki
学問に恋うる心は私の片思いに終始することだろう。
青木 生子 Takako Aoki
国文学者 日本女子大学名誉教授 1920〜2018
自然界での夢の探求も才能の追求も、どこまでも果てなく続くチャレンジですから、そういうところがどこまでも想いの遂げられない片想いの恋にも似ているかもしれませんね。
しかし果てがないからこそ夢へのチャレンジ、才能の磨きこみは面白いので、結果が決まっているゲームのように果てや終わりがあるのでは、自然界も人生も愉しみが半減してしまうでしょう。
ただ今の人間界では、目に見える部分だけで様々なことをやろうとする傾向にあるので、非常に魅力に乏しいものになっていて、極端に言えば、呑気にできない状況でも退屈してしまうような社会になっているのかもしれません。
どうも見える部分だけの魅せ方を競っているような現象が、そういう状況、社会を創っているのでしょう。
すでに現れているものを、いかに魅せ方を工夫しても、隠してもあまり魅力的なものにはなりません。
本当の魅力は、本人もまだ未知のことがあることがわかっていて、それがいかに引き出されるかというところに感じるものでしょう。
ここで大切なことは、本人がその未知の部分を感じていること、その存在があることを確信していることです。
多くの場合、例えば目に見える部分、すでに現れている能力が自分の能力の100%に近いもので、それをトレーニングして少しばかり成長できるかどうかというように能力を考えているケースですね。
これは明らかに自分自身の能力を見誤っています。
人間の能力はその脳のメカニズムからしても、顕在化している能力が、例えば数パーセントからせいぜい十パーセント程度で、その能力が顕在化するために8〜9割の潜在的な能力が存在します。
そのことに気づけるかどうか、感じられるかどうかが、その人の魅力をも左右してしまいます。
この魅力を半減以下にしている最大の要因は、思い込み、思考です。
100あるものを10や20しかないと考えているのと、100あると考えているのとではどうでしょう。大きな魅力の差になりませんか?
その全てが顕在化することはありませんが、顕在化する能力のレベルを高めるほどに、潜在部分も大きくなっていきますから、魅力はますます高まることになります。
ぜひ10、20の能力を発揮するためには、人間には80、90の能力がないとそれは実現しないのだと考えてください。
空想するのではなく脳のメカニズムからの事実です。
火事場の馬鹿力、その存在は認識されています。
そんな能力がないところに急に生まれたりはしません。
その能力をどんどん引き出していくには恋することです。
あなたの夢、相棒である才能、能力と恋に落ちて、寝ても覚めても一途に考え、恋焦がれるように想いを寄せていくことですね。
これは潜在能力を引き出すためにとても大切なことです。
どうぞテクニックではなく、あなたの本質的な魅力を輝かせてください。
それにはあなたの能力の存在を理解することです。
これはすぐにでもできることですから、どんどんあなたの素敵な魅力は高まっていきますね。
(浜本哲治)