テッド・ネルソンの名言 Theodor Holm Nelson
未来のアーカイブと歴史のファイリングにおいて、技術屋の伝統である階層構造や間違った規則性を人生に満ちている素晴らしい無秩序さに導入させないことを望む。
テッド・ネルソン Theodor Holm Nelson
米国の社会学者 思想家 情報技術のパイオニア「ハイパーテキスト」生みの親 1937〜
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
人間界では綺麗に整えたがる傾向にありますが、これは自然界では不自然極まりないことでしょう。
あらゆる可能性が混在する自然界では、単純な階層構造などでは本来の可能性を語り尽くすことはできないでしょうし、まさに型にはめてしまって思考の硬直化、可能性の限定に繋がってしまうだけでしょう。
人間の脳の中もそうですね。
色んな情報などが有機的に結びついて全体を構成していますし、思考などのように限定されずに融合できるからこそ、思感、潜在領域から閃きなどでもたらされる情報、能力は可能性に満ちています。
思考領域ではキャパシティも小さいですし、記憶などはどんどん薄れていきますので、そこに入れる情報は整理しなければ、なかなか活用しづらい面もありますが、情報や能力のインプットやアウトプットは潜在領域に委ねてしまえば整理する手間と時間が省けます。
潜在領域の容量は膨大にありますから、どんどん情報、能力をインプットしていけば明確な夢などの目指すものがあれば、寝ている間にそれらを有機的に結びつけて最良な形にしてアウトプットしてくれます。
自然の樹々の樹形は、自然のままがもちろんいちばん美しいのですが、その美しさは無秩序の中の秩序が見事に出来上がっているから醸し出されるものです。
樹々などの生育は一見無秩序に見えても、自然のままの姿は360度どの角度から見ても見事なまでの美しさに仕上がっていきます。
人間が少しでも手を入れてしまうとこうはいきません。
あなたの素晴らしい才能を存分に発揮していくには、できるだけあなたの中に制約を設けないことです。
思考でコントロールしようとしないことです。
今の人間界の多くの場合の脳の使い方は、能力を存分に発揮できる使い方にはなっていません。
もっとより多くのものが結びついて、自然界の無秩序の中の秩序が見えてくるように、枠や線引をすることなく自由度の高い能力にしていくことですね。
脳の使い方も自然に沿ったものにしていくこと。
これからの人間界の大きなテーマになるでしょう。
と言ってもその使い方はそれほど難しいことではありません。
折にふれて話している、簡単な思考と思感、顕在能力と潜在能力の使い方、引き出し方を身につけていくだけですね。
(浜本 哲治)