石川 達三の名言 Tatsuzo Ishikawa

石川 達三(Tatsuzo Ishikawa)Wikipediaより

幸福は決して怠惰の中にはない。
安逸の中に幸福はない。
それはただ平穏があり「仕合せ」があるのであって『幸福』という輝かしいものではない。
平穏はやがて、平穏であるからつまらない時が来るし、仕合せは仕合せであるのがつまらない。
という時が来る。
幸福というものはそういうものではない。
幸福は常に努力する生活の中にのみある。

石川 達三 Tatsuzo Ishikawa

小説家 芥川賞受賞者第一号 1905〜1985
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


自然界や人生、夢の追求に終わりがあると捉えていると、またどこかに辿り着くことが夢の実現であると捉えていると、どうしても平穏、安穏の中に幸せがあると考えがちになるものでしょう。

そして結果として、いつも心乱れていて、心身の健康まで犠牲にしてしまうような不自然にはまってしまうことになります。

自然界は常に激しく変化し続けている世界ですし、可能性は無限にあり、その果てはありません。

もちろん自然の産物である人間の身体も、脳も、本来変化し続けることに歓びを感じていくものです。

身体は明らかに何も刺激を与えなくなると退化していって、動くこともままならなくなります。

脳も変化のない時間を過ごすと、すぐに退屈して飽きてしまいます。

そして幸せはどこかに辿り着くことで感じられるものではなく、そこに至る過程の中で感じるものです。

この自然界の真理も体得していないと、いつまでも幸せを感じられないという人生を過ごすことになってしまいます。

変化することを厭うようになってくると、幸せを感じることも少なくなっていくということにもなります。

現代の人間界の疲弊の要因は、外に常に意識と目が向いていて、慌ただしい不自然な人間界のリズムに翻弄されて疲れていることに加えて。

その疲労の原因が、環境などの変化に翻弄されていることを、変化することがその要因だと勘違いして、自ら変化することまで厭うようになって、さらに疲労、疲弊が加速している状態にあるでしょう。

本来変化し続けることが自然で、最高に心地良いものです。

他の誰かや環境に無理矢理変化させられることは疲れてしまい、ストレスを溜めるだけです。

どうせ変化せざるを得ないのであれば、自ら変化していくことで無用な疲労やストレスを感じることもなくなります。

心身の無用な疲労やストレスは、才能、能力の著しい低下も招いてしまいますから、あなたの素晴らしい才能には自ら変化し続ける自然な刺激を与えてあげて、いつも幸せを感じられる時の中で育んであげてください。

これまでに紹介した石川 達三さんの名言です。

(浜本 哲治)

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