ウィリアム・C・デュラント
William Crapo "Billy" Durant
多少の間違いなんか忘れろ。失敗も忘れろ。
自分がいま、これからしようとしていること以外は全部忘れて、やろうじゃないか。
ウィリアム・C・デュラント William Crapo "Billy" Durant
米国のゼネラルモーターズ(GM)の創業者 1861〜1947
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
自然界で実際に生きられるのは、今から未来に向けてです。
ほんの一瞬前であっても、過去に生きることはできません。
仮に物理的に時空を超えられる技術ができたとしても、戻った過去からはまた未来に向かって生きていくしかありません。
そして無限の可能性のある自然界では、たとえ何万回過去に戻ったとしても、何が最高なのかなどは永遠にわからないでしょう。
そしてそうすることは全く前に進むことなく、同じ場所にずっと佇んでいるのと変わらないことでしょう。
仮に別の選択肢を選んでいたとしても、根本的には自分自身が変わらない限り、またやり直したいと感じてしまう、同じような状況に遭遇することになってしまいます。
過去は未来に活かされてこそ、その貴重な価値が輝いてくるもので、過去自体を変えられたとしても、それはあまり意味のないことでしょう。
多少の間違いどころか大失敗も忘れていいでしょう。
どんな些細なことも、めまぐるしく変化する環境の中で絶妙なバランスを取って、生きていけるようにしているのと同様に、本来人間の潜在脳はすべてキャッチしていて、それを未来に活かそうとしてくれます。
その上手くいかなかったこと、現象に思考や意識でフォーカスすること自体が、例えば潜在脳へのインプットとしては、それを実現、再現したいのだと感じ取ってしまいます。
思いが実現していく自然界、人間が夢を実現していくメカニズムは、夢の実現を思う思いと、できないと思う思いとが入り混じる中で、どちらの思いがより多く長い時間思えているかだけのことです。
そのプラス、マイナスで前に進むか、むしろ後退したと言える状況になっていくかです。
目の前の現象に囚われていつまでも立ち止まっているのと、起こってしまったことはそれはそれとして、目指す未来に向けて歩みを止めないのと、どちらが早く夢を実現できるかと言えば火を見るより明らかなことですが、これができていないことが多すぎますね。
今しかアクション、チャレンジは起こせませんが、その今起こすアクションがどこに向けられたものか?
過去に囚われたままに起こすアクションか、未来をしっかり見据えたアクションかで、そのアクションがもたらす結果は明らかに違います。
人間はその一瞬にはひとつのことしか考えられません。
過去に囚われながら未来を見据えることなどもできません。
どんどん過ぎ去っていく今に、どこに向けたエネルギーを乗せるのか、どんな思いを乗せていくのか、これは未来に非常に大きな違いをもたらします。
どうぞ未来に実現したい夢のことだけを思った今にしてください。
(浜本 哲治)
キャディラック・プレイス。かつてのゼネラルモーターズ本社。1923年に竣工した当時は世界で二番目に巨大なオフィスビルだった。1996年に本社移転した後はキャディラック・プレイスと改称されミシガン州などの庁舎が入っている Wikipediaより