富岡 鉄斎の名言 Tessai Tomioka
書物は、何も文字が書かれたものだけではありません。
自然という書物もありますが、これは人間が著した書物よりも大きな価値があるものでしょう。
ただどんなに秀逸な書物でも、それを読もうとしなければ身についていくことはありません。
しかし読み解くと言っても、これは文字の書物も同じですが、記憶しようとして読んでいくのでは、あまり多くも読めないでしょうし、本質も見えずに深い理解も進みません。
まさに浴びるように次々と感じていくことが、良書を身につけていく秘訣でしょう。
もちろんインプットしただけでは身につくことはありません。
日常の中で常々実践していってこそ、その真意は見えてきて身についていくものですね。
そして、書物同様に自然界の現象は、実際に触れて、感じてみてこそ価値のあるものになっていきます。
どんなに情報手段が発達しても、実際に触れてみること以上に深く広く学べる方法はありません。
どうぞ自然という書物も、文字の書物も、表面的なテクニックを思考で考えるのではなく、本質的な部分を思感で感じ取ってください。
そして、できるだけ多くの現象に触れて読み解いていってください。
万巻、万里を感じて実践していく人生は、次々と未知の領域にあなたをいざなってくれますよ。
これまでに紹介した富岡 鉄斎さんの名言です。
(浜本 哲治)
富岡鉄斎邸跡石碑(京都市上京区・地図)Wikipediaより