山川 静夫の名言 Shizuo Yamakawa
画家として認められている人が、文章がうまい、ということがよくあるでしょう。
何かひとつのことで抜きんでると、ほかのこともよくなる。
自分の見方ができますからね。
話すことでも同じです。
そのためには、どんなことでもいい、これなら人に負けないというものを作ることです。
料理でも、俳句を作ることでも。
大切なのは長く続けること。
10年、20年と続けてゆけば、つかめるものがあるはずです。
山川 静夫 Shizuo Yamakawa
元NHKアナウンサー エッセイスト 1933~
Wikipedia
好きなこと、得手を伸ばしていくことは、もちろんその得意分野を成長させることなのですが、ひとつのことを伸ばしていくことで、その周辺のことも底上げされていきます。
ただこの効果を得るためには、この言葉にもあるように、そのことであれば誰にも負けないと言うほどに抜きん出るまで追求していく必要があります。
例えばアスリートであれば、その競技などで突出しようとすれば、ルールを知って楽しむだけでは決して抜きん出ることは出来ませんね。
高みを目指して追求していくためには多くのことを学んでいかなければなりません。
競技種目に関する深い学びも必要ですが、身体のメカニズムを知る必要もあるでしょう。
栄養のこと、心のことも知っておかなければなりませんね。
書物や文献、情報なども多く読んでいかなければなりません。
高みを目指せば目指すほど深い学びが必要になります。
学ぶことなしに、どんな分野でも第一人者にはなれません。
専門分野を極めようとするほどに広い分野の深い学びが必要になります。
子どもは「なぜ?どうして?」と好奇心の塊ですが、興味を持ったことはスポンジが水を吸うようにどんどん吸収して学びとなります。
ところが本を読みなさい。勉強をしなさい。と学ぶことを強要していくから学ぶことが嫌いになってしまうのです。
本を読め、学べと言うよりは、好きなこと、興味のあることをとことん追求させた方が、本も読むでしょうし、学ぶことの愉しさを知るでしょう。
最近は老若男女問わず、本や文字を読まなくなったと言われますが、社会や教育の構造が、長所を伸ばす、天才を追求させる環境になっていないということでしょう。
天才を追求出来ていれば、自ずと本は読むことになりますからね。
また高みを目指して深く深く探求していくと、必ず自然の摂理、真理に到達します。
どんなに狭い、限定された分野であっても、真理や自然の摂理を学べれば、それは普遍的なことですから、他のどの分野にも応用することが出来ます。
どんなことでもいいんです。
興味のあることをとことん、それこそ日本一、世界一を目指して追求していってください。
中途半端を目指しても深い学び、底上げにはなりません。
同じ結果や取り組みをもたらすことを、短所の矯正、苦手の克服という感覚と、必要性を感じて愉しむのとでは、時間的にも、効果にも雲泥の差をもたらすのは明らかですね。
好きなこと、興味のあることだからこそ、あなたの深い学び、夢の実現の最短距離の道を歩くことになります。
(浜本 哲治)