辻 久子の名言 Hisako Tsuji
上手に弾こうとか、うまく弾こうとか、ちょっといいとこ見せようとか、そういうことを思ったときは、全部駄目です。
平常心で臨むのが一番。
その平常心を保つには、普段から、後ろから見られても、何をされても、私はこんな人間だということをさらけ出している方がいいんです。
辻 久子 Hisako Tsuji
ヴァイオリニスト 大阪芸術大学名誉教授 1926〜2021
Wikipedia
アスリートでも同じなのですが、うまくやろう、いいとこ見せようとしている時は思考が全開で働いていますから、まずいい結果が出てくることはありません。
例えば10の実力がある場合に、本番を迎えて思考を働かせると2のものしか出せません。
思考を手放して感性に委ねた時に、初めて10の実力が引き出され、さらに潜在能力がプラスアルファされていきます。
多くの場合、実力以上のものを思考や意識で引き出そうとして上手くいかなくなっています。
まさに、普段通り培った実力で勝負しようとする心の平常心が最強になっていきます。
平常心を保つには思考を手放すことがいちばんなのですが、パフォーマンスに関する思考だけでなく、普段の日常のあらゆることが思考を働かせるきっかけになります。
心配事などもそうでしょう。
もし自分らしくない自分を演じていたとしたら、そういうことも思考のきっかけになりますね。
普段からありのままの自分で居られていれば思考を働かせることもありません。
平常心、自然体は日常の中から培われていくことになります。
もちろん本番に臨む時に平常心、自然体でいようと思うことも、思考を働かせることになりますから、ある意味開き直って思考を手放すことですね。
どうぞ、自然体はあらゆる瞬間に通じていることを認識して、思考を手放す感覚を手に入れてください。
あなたの実力が存分に、そして潜在能力をも引き出すことになりますよ。
辻 久子さんのこんな名言もありました。
人生には少なくとも三回のチャンスがあって、自ら葛藤しなければならない時期もまた三回あるのではないか。
辻 久子の名言
どんなに貧乏しても、どんなに苦労しても、それがシミになってはいけない。
辻 久子の名言
(浜本 哲治)
『アサヒグラフ』 1951年9月19日号表紙 Wikipediaより