吉野 弘の名言 Hiroshi Yoshino

吉野 弘(Hiroshi Yoshino)Amazonより

祝婚歌

二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと
気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することになっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで 疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとか
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい

吉野 弘 Hiroshi Yoshino

詩人 1926〜2014


これから新たな道を共に歩んでいくカップルに贈られる詩のようですが、ここに書かれていることはカップルとして、友人として、同僚としてなど、あらゆる人間関係を円滑にしていくために同じようなことが言えるのではないかと思います。

この詩の素敵さもさることながら、吉野弘さんの著作権に関するお考えに感動しました。

吉野弘さんの著作権に関するお考え。

『人生の達人たちに学ぶ~渡る世間の裏話』
(早坂茂三著:東洋経済新報社刊)より
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早坂:吉野さんは「祝婚歌」を「民謡みたいなものだ」とおっしゃっているように聞いたんですけど、それはどういう意味ですか。

吉野:民謡というのは、作詞者とか、作曲者がわからなくとも、歌が面白ければ歌ってくれるわけです。だから、私の作者の名前がなくとも、作品を喜んでくれるという意味で、私は知らない間に民謡を一つ書いちゃったなと、そういう感覚なんです。

早坂:いいお話ですね。「祝婚歌」は結婚式場とか、いろんなところからパンフレットに使いたいとか、随分、言って来るでしょう。ただ、版権や著作権がどうなっているのか、そういうときは何とお答えになるんですか。

吉野:そのときに民謡の説を持ち出すわけです。民謡というのは、著作権料がいりませんよ。作者が不明ですからね。こうやって聞いてくださる方は、非常に良心的に聞いてくださるわけですね。だから,そういう著作権料というのは心配はまったく要りませんから....

早坂:どうぞ自由にお使いください。

吉野:そういうふうに答えることにしています。

自然は本来すべてを惜しみなく与えてくれています。
人間だけどうしてこうも奪いあうのでしょうね。

権利を主張したり、奪い合わないと生きていけない環境自体が不自然です。

More and Moreを追求して行った先にあるもの。これを後世に残してはいきたくないものですね。

どこかで気づいてやめる勇気も大切なチャレンジでしょう。

追求できることは無限にあります。
生み出したものを奪い合うよりは、どんどん新たなものを見つけることにエネルギーを使った方が間違いなく人類の進化に繋がります。

模倣が本物を超えることはありません。

真似される、多くの人に活用されるものを生み出す、見出す能力は誰にでも果てしなく授けられています。

どうぞ果てしなく追求していってください。

あなたの天賦の才で人類が幸せになる、いつまでも語り継がれる動揺、民謡を創り出してください。

(浜本哲治)

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