吉田 兼好の名言 Kenko Yoshida
第一の事を案じ定めて、その外は思ひ捨てて、一事を励むべし。
吉田 兼好 Kenko Yoshida
鎌倉~南北朝時代の随筆家・歌人 1283~1350
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
いつの世も真理は同じところにあって、実にシンプルなものですね。
徒然草第188段にある文章のようですが、この一連の文は「一生の中、むねとあらまほしからん事の中に、いづれか勝るとよく思ひ比べて、第一の事を案じ定めて、その外は思ひ捨てて、一事を励むべし」です。
「一生のうち、あれもこれもと望む事の中から、どれが勝るかをよく思い比べて、第一の事を決定し、その他は思い切って捨てて一つの事に励むのが良いのだ」という内容ですね。
現代は情報が溢れて、どんな情報でも手に入りますから、自分の人生や夢なども、もしかしたら感じにくい世の中になっているのかもしれません。
だからこそ、ある時は捨てることも断行していかなければならないのでしょうね。
人間の身体も常に新陳代謝して入れ替わっています。
人間の成長のためにはどうしても必要なことです。
自分の周りで起こることを見ても同じですね。
すべてを抱えたまま新しいことは出来ません。
新しいことにチャレンジする時は何か捨てなければならないものも出てきます。
シンプルにひとつ事。
限りのある人生の時間ですから、自分の実現したい夢に使命と感じるもの一点に全精力を注ぎ込みたいものですね。
何かを実現させる秘訣でもあります。
吉田 兼好さんのこんな名言もありました。
よき友三つあり。
一つには物くるる友。
二つには医師(くすし)
三つには智恵ある友。
吉田 兼好の名言
花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは。
(桜の花は満開の時だけ、月は満月の時だけに見るものだろうか?いやそうではない)
吉田 兼好の名言
音に聞くと、見る時とは何事も変るものなり。
(評判を聞くのと実際に見るのとでは、かなり違うものである)
吉田 兼好の名言
これまでに紹介した吉田 兼好さんの名言です。
(浜本 哲治)