徳川 家康の名言 Ieyasu Tokugawa
人の一生は、重荷を負うて遠き道をゆくが如し。
急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。
心に望み起こらば、困窮したるときを思い出すべし。
堪忍は無事長久の基。
怒りは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る。
己を責めても人を責めるな。
及ばざるは過ぎたるより勝れり。
徳川 家康 Ieyasu Tokugawa
江戸幕府初代将軍 1543~1616
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
徳川家康さんの遺訓として有名なこの言葉は、後世の創作であったようですが、家康さんの人生哲学が表れていて真理を突いた言葉ですので、家康さんの言葉として紹介させていただきます。
体重の多少の増減で重くなった軽くなったと感じる肉体をまとい、十代をピークに年々老化していき、全力で走ればすぐに疲れて、休息が必要になり、自然の命を三度の食事でいただき、一日に数時間は寝ないことには心身の健康を保てない人間ですから。
生きているだけでも奇跡的なことで重労働と言えるかもしれません。
人生は山登りにもよく例えられますが、何も目指していかなくても生きているだけで色んなことがあって感情を揺すられ、心身ともに疲労して否応なく山登りをするようなものでしょう。
いずれにしても山登りをするのであれば、それを自らすすんで愉しむのか、嫌々登るのかでは雲泥の差になります。
また思うように前に進まないのが山登り、人生なんだと得心してしまえば、それを当たり前にしていけます。
そもそも不自由を感じるのは、人間の思いと現実のギャップを認識することで起こることですが、心や思いが人間に与えられているのは人間の進化のためですね。
思いと現実のギャップを感じられるからこそ、その思いに近づいていこうとして自分自身を変化、進化させられるものです。
この思いがなかったとしたら人間の進化はあり得ません。
ですから思いと現実のギャップに思い悩むことも、不自由に感じることはないわけです。
それは当然のこと、素晴らしいことです。
逆に思いと現実のギャップを感じられなくなる方が問題です。
進化する余地がなくなる訳ですからね。
またこの言葉の中で一貫して言われていることは、全ては自分の中にあるということでしょう。
山登りも、自分の足で一歩一歩確実に刻んでいくことでしか、頂上にも途中にも辿り着けません。
楽をしようとすれば必ずそのツケが回ってきます。
あなたの、いずれにしろ登らなければならない人生の山はどんな山でしょう。
どこまで登ることを愉しんでいるでしょう。
その山を高く登れば登るほどに多くの人の幸せに繋がっていって、人類と自然が大きく進化していきます。
どこまで登るかも、どうやって登るかも、あなたが自由に決められることです。
どうぞ常に思いと現実のギャップを愉しみながら、あなたの心とだけ向き合って、出来るだけ遠くまで、高く登って行ってください。
その思いが何倍も人生を愉しいものにしてくれますよ。
徳川 家康さんのこんな名言もありました。
大事を成し遂げようとするには本筋以外のことはすべて荒立てず、なるべく穏便にすますようにせよ。
徳川 家康の名言
怒ったときには百雷の落ちるように怒れ。
徳川 家康の名言
人間はの、最も多くの人間を喜ばせたものが最も大きく栄えるものじゃ。
徳川 家康の名言
心に望み起こらば、困窮したるときを思い出すべし。
徳川 家康の名言
己を責めても人を責めるな。
徳川 家康の名言
これまでに紹介した徳川 家康さんの名言です。
(浜本 哲治)
岡崎城天守 Wikipediaより