鬼塚 喜八郎の名言 Kihachiro Onitsuka
本当に事業を興したいなら、使命をはっきりとさせることです。
素晴らしいスポーツシューズを作って、青少年を立派に育てよう。
これが僕の使命でした。
物のない時代だから、靴を作れば、飛ぶように売れる。
だからと言って、
いっちょ儲けてやろうではダメなんです。
当時の多くの闇商売の靴屋は、金儲けが目当てだった。
そんな商売は長くは続かない。
事業を興すなら、志を持たないといけない。
それも終生の志です。
この志を持てるかどうかで事業の成否が決まるんです。
鬼塚 喜八郎 Kihachiro Onitsuka
アシックス創業者 1918~2007
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
事業は何もビジネスだけでなく、全ての人の人生が一大事業です。
まさにその成否は志に尽きるでしょう。
限られた人生を賭けて成し遂げたいことは何か。
これを持っているかどうかは大きな違いになります。
そして常に目指しているもの、目や心を向けていくのは志にしていくことです。
過程や手段を目指していたり、目の前のことだけを見据えていると、ひとつひとつの出来事でその都度大きくブレてしまいます。
視野が狭くなりますから可能性も見えてきません。
チャレンジの方向性も質も向上してきません。
人間界のシステムや慣習に踊らされてはいけません。
どんな道を歩んでいようが、最終的にはあなた自身のあなただけの人生であり、その人生が最も大切な事業です。
この言葉の内容は起業家、ビジネスの世界ではよく言われることですが、一人ひとりの人生にも当てはまることでしょう。
手段を目指したり私利私欲に走って、満足のいく納得のいく人生にはなっていきません。
ビジネスの事業が上手くいかないのと同じですね。
誰しも自分の人生の事業の経営者ですから、全ての人が経営者の感覚を持つことが必要です。
上手くいく経営はビジネスであっても人生であっても、自然の摂理に沿った事業にしていくことです。
あなたの脳や身体という素晴らしい資源を与えられて、あなたはどんな事業を目指していますか?
使命は見つかっていますか?
自然の摂理に沿った志は持てていますか?
与えられた資源の持ち味、特長を活かして最大に発揮させられていますか?
経営者の資質、手腕が問われるところですね。
人間界のシステムの中で事業主、経営者という感覚を忘れていってはいけませんね。
どうぞあなたの素晴らしい事業を、あなたが、あなたの心が心底納得するものにしていってください。
鬼塚 喜八郎さんのこんな名言もありました。
僕自身は『オニツカ式キリモミ商法』って言ってるんだけど、市場の中のある一点に集中して掘り下げていく。
ただ一つだけでいい。
その一点に集中して、その消費者に合う商品を開発していくんです。
あれもこれもでは大企業には勝てない。
バスケットシューズだったら、バスケットシューズだけ。
そこに一点集中する。
これがベンチャーの成功の決め手です。
鬼塚 喜八郎の名言
ベンチャーベンチャーって言うけど、ただの金儲けのベンチャーじゃダメ。
自分が起こすベンチャーによって、社会がどんな恩恵を受けるのか。
それが非常に大事。
間違った考え方では必ず失敗する。人が協力しなくなる。人も助けてくれなくなる。
目標を正しい方向に定めて、自分の全知全能を使い、多くの人を幸せにする道を選ぶことです。
鬼塚 喜八郎の名言
志を持った人は土壇場に強い。
困難にブチ当たっても倒れない。
これをやり遂げるまでは、死ねんぞっていうくらいの気迫がある。
事業を興せば、必ず危機は訪れるんです。
その危機を乗り越えられるかで、事業家としての素質が決まります。
そこで潰れてしまう人は、そのまま終わり。
でもそこで耐えられる人は成功していく。
危機に耐えられる人は、私利私欲だけで事業を起こしていない人です。
鬼塚 喜八郎の名言
教育の原点は『健全なる身体に健全なる精神が宿る』ということ。
心身ともにバランスよく育ってはじめて立派な人格形成ができる。
鬼塚 喜八郎の名言
経営者というものは、生きるか死ぬかの闘病をやる、あるいは監獄に拘留される、あるいは倒産という企業にとって全く悲劇的な経験を味わう。
そういう生きるか死ぬかという修羅場をくぐっていかないと、ほんとの人間学はわからない。
経営学とはすなわち人間学なんですね。
なぜか人間のために行う経営ですからね。
鬼塚 喜八郎の名言
これまでに紹介した鬼塚 喜八郎さんの名言です。
(浜本 哲治)