マルセル・パニョルの名言 Marcel Pagnol
人々が幸福になることを難しく感じるのは、過去を美化する一方で、現在を実際よりも悪くとらえ、未来を非常に不安定なものとして、とらえているからに過ぎない。
マルセル・パニョル Marcel Pagnol
フランスの小説家 劇作家 映画作家 1895〜1974
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
幸せを実感として感じられるのは、どこまで行っても今しかありません。
過去は出来事そのものは変えようがありませんし、未来はこれから創っていくものです。
過去の意味は、今や未来によって、どうにでも素晴らしいものにしていけるものですが、過去に囚われていると現状に不満が出て来て、未来への不安が募るものです。
ちょうど未来に背を向けて、後ろ向きに未来に進んでいるようなものでしょう。
現状に幸せを見出せないとすると、過去を懐かしんだり、過去のせいにしてしまったりと、過去に囚われることになりますし、今を愉しめないことは見つめているものを変えない限り、次の瞬間の未来にも幸せを見つけることは出来ませんから、時が流れるほどに未来の不安が大きくなりますね。
未来は、例えば1時間後にどうしても行きたいところ、行かなければならないことがあって、行く場所をイメージして、計画して、行動を起こして到着するのとなんら変わりはありません。
1時間後か1年後、10年後かだけの差であって、到達できるかどうかのメカニズムは同じです。
辿り着く場所と時間がはっきりしていれば、何も不安を感じる必要はありませんし、不安定な要素もありません。
途中で何が起こるかわからないのも、1時間後も1年後も同じですし、例えばどうしても辿り着きたいのであれば、途中予定の交通手段が使えなくても、他の手段を考えてなんとか辿り着くものですから、そこに辿り着きたいという思いがどれだけ強いかだけです。
また未来に描いた夢を実現すれば、幸せになれるという思いがあるとしたら、それは幻想だということを認識しておいた方がいいですね。
夢の実現は確かに嬉しいことですが、その実現で永遠に幸せを感じられるようには、人間の脳のメカニズムはなっていません。
成長、進化することに最大の歓びを感じる脳は、実現の歓びもやがて薄れ、慣れてしまい、さらなる欲求が生まれてきます。
旅行が目的地に辿り着くことが楽しいのではなく、その過程にこそ歓びがあるのと人生も同じですね。
あなたの実感として感じられるのは今しかありませんし、未来を創っていくのに行動を起こせるのも今しかありません。
幸せを感じることは、脳が歓びを感じることです。
夢に向かって、目的地に向かって進んでいることを感じることです。
夢に向かってチャレンジしていれば、過去や環境がどうであれ、今のあなたは必ず成長、進化します。
今日の、今の成長、進化を見つけ感じることで脳は最大の歓びを感じます。
チャレンジし続けることです。
それが今しか感じられない幸せを感じることですね。
どうぞ幸せを難しくしないでください。
これまでに紹介したマルセル・パニョルさんの名言です。
(浜本 哲治)