川上 哲治の名言 Tetsuharu Kawakami
努力に際限などない。
努力していると思っている間は、本当に努力しているのではない。
努力しているという意識が消え、唯一心になって初めて努力といえるのだ。
川上 哲治 Tetsuharu Kawakami
プロ野球選手 監督 野球解説者 1920〜2013
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
川上 哲治さんのこんな名言もあります。
疲れるまで練習するのは普通の人。倒れるまで練習しても並のプロ。
疲れたとか、このままでは倒れるというレベルを超え、我を忘れて練習する、つまり三昧境(さんまいきょう=無我の境地)に入った人が本当のプロだ。
川上 哲治の名言
川上 哲治さんは努力で「打撃の神様」とまで言われる域に到達された方ですが、努力の真髄を表現した言葉でしょう。
自分自身で努力している、苦労していると認識しているレベルではまだまだ初期の段階でしょう。
この段階では心身ともにストレスが多く本当に疲れるものです。
チャレンジの質が向上し濃い量が増えていくと、ランナーズハイの状況と同じように突き抜けてしまう瞬間が訪れます。
もちろん物理的な限界点は必ずあるでしょうが、努力を重ねることを単に時間を増やすことと考えてしまうと、なかなか突き抜けるところに到達できずに苦しいばかりで終わってしまいます。
例えばこのケースでは、チャレンジの総量=努力という感覚である場合が多いですね。
チャレンジの量はもちろん必要なことですが、全てのチャレンジがすぐにものになることはありません。
これも自然の摂理で言えば、せいぜい2割程度が進化に直結しているものでしょう。
この手応えのあるチャレンジの量を感じるところが、この言葉にある並のプロというレベルでしょうか。
さらにチャレンジの質を追求して、実際の結果として与えられるものを高いレベルにしていくまでチャレンジを続けていくこと。
思考の領域を超えて潜在領域と直接アクセスしていく状態ですね。
また思考で考えてチャレンジしている状態から、チャレンジが習慣になって、習慣を超えて感性で捉えていく状態に移行していくとも言えるでしょう。
突き抜けた境地に入っていくとチャレンジの質も量も圧倒的なものになっています。
この境地に入っていくには脳の最大の歓びである進化の刺激を与えていくことです。
チャレンジの量や質を考えるより、実際にほんの僅かな進化を感じられるところまで追求していくことです。
それを毎日続けて行くことです。
人間の脳は能力の成長、進化を感じられれば、どんなハードなチャレンジも苦にしませんから、ハードな辛いチャレンジの中にあえて歓びを見出そうとしなくても、自分自身のほんの小さな成長、進化を逃さないように感じてあげるようにフォーカスしていくことです。
歓びを感じるためにチャレンジする、歓びを感じられるまでチャレンジする感覚でしょうか。
あなたの能力が日々進化していけば確実に夢の実現は近づいてきます。
夢の実現も才能の進化も究極には歓びを追求していくことですね。
努力を超えたチャレンジの刺激をぜひあなたの素晴らしい才能に与えてあげてください。
2013年10月28日
川上 哲治さんは93歳でご逝去されました。
心よりご冥福をお祈りします。
(浜本 哲治)
戦時中の「巨」マークが入ったユニフォーム姿の川上 Wikipediaより