三鬼 陽之助の名言 Yonosuke Miki
人生は晩年の方が充実する。
過去の失敗から知恵が、それまでの蓄積から先見力が生れるからだ。
三鬼 陽之助 Yonosuke Miki
経済評論家 1907〜2002
これは、それまでの経験を活かせれば間違いなく言えることでしょう。
そして潜在能力を引き出せるようになれば、さらに充実して進化を楽しめるでしょう。
ただ過去の失敗がチャレンジを失わせ、蓄積が固定観念になってしまっては、また思考や経験が全てだと考えるようになっては、充実感も醍醐味も存分には味わえないでしょう。
これは年齢に関係なくどの段階でも言えることですし、どの年齢でも兆候は現れてきます。
そうなっていくと晩年のみならず、その段階すらも充実させられず愉しめなくなっていくでしょう。
木々たちは老木になってもなお瑞々しい若葉を繁らせ、変化し続けることを最期の瞬間までやめません。
経験や蓄積は進化に役立てられて、初めて幸福感、充実感に繋がっていきます。
進化は変化の中にしかありませんから、まず何よりも大切なことは変化することを怖れない、止めないことですね。
そして先見力は、単に知識や情報の蓄積だけでは生まれてきません。
その情報や知識が融合されて、初めて先見力となって現れてきます。
この能力を高めていくには、思考だけに頼らず脳の潜在領域の本来の役割を活用して、その融合された情報を引き出してあげることです。
体験や情報量は、長く生活していることで多く蓄積されていくものですが、必ずしもその量が言動に反映していないのが人間界かもしれません。
蓄積されたものを上手に引き出し、活用できれば、絶対量が少なくても先見力は高くなることは様々な分野で現れている現象でしょう。
潜在能力を発揮したり、脳の潜在領域を活用することは、元々誰にでも備わっている脳の領域を活用することですから、決して難しいものではありません。
無意識に活用していることもありますし、何かの拍子にそこから情報を引き出していることもあります。
ただ恒常的にその領域を活用したり、意図的に活用、引き出しができている人は、まだまだ少ない状況でしょう。
ここに人間の進化の余地もありますし、誰もが当たり前に活用できるようになれば、経験や情報量の多さが、そのまま才能のレベルとして十二分に発揮できるようになるでしょう。
そのレベルに到達してようやく、植物たちのレベルに追いつくのかもしれませんね。
どうぞ、体験や知識、情報量がそのまま知恵や先見力に表現されていく、脳の活用方法をできるだけ早い段階で身に付けてください。
チャレンジ力が減退して、固定観念に囚われる傾向はかなり低年齢から始まりますからね。
いつからでも、人生を謳歌できる脳の使い方は始めることができますよ。
(浜本 哲治)