ギュスターヴ・ル・ボンの名言 Gustave Le Bon

ギュスターヴ・ル・ボン(Gustave Le Bon)Wikipediaより

前進するためには、行動するだけでは十分ではない。
まず、どの方向に行動すべきかを、理解している必要がある。

ギュスターヴ・ル・ボン Gustave Le Bon

フランスの心理学者 社会学者 物理学者 1841〜1931
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


今の人間界では行動も、思い、夢までも人間界の常識と言われるようなものに影響されてしまっているところがあります。

個が容易に情報などを得られる時代にあっても、以前ほどではないにしても相変わらず大きな流れに迎合する傾向は強いですね。

群衆心理が強く働くようになったのが産業革命以降だと言われていますから、今までの間の自然から離れた長い期間の影響でしょうが、自然がわからなくなって現代人は混迷しています。

夢の設定の仕方などが良い例でしょう。
人間界の多くの人たちの夢は、ほとんどが手段を目指すことに終始しています。

その結果、夢は実現しないもの、難行苦行をしなければ実現できないもの。というものにしてしまっています。

冷静に考えれば、自分自身の日常を感じてみると明らかなことですが、手段を目指すということは自分自身が得ることを目指すわけですから、これでモチベーションを維持するのは難しいことです。

例えば自分ひとりのために作る食事と、誰かに食べてもらう食事を作る気持ちの差のようなものでしょうか。

そして自分のためだけにチャレンジしていくことになりますから、与えられる愛も少なくなりますから、苦しいものになるのは当然でしょう。

手段を目指し、それを実現できればその先に明るい未来がある。と信じて、信じ込まされて実現しても、燃え尽き症候群になって失速したり、その先に薔薇色の未来が見えないことに悲観するのがオチでしょう。

本来自然界のメカニズム、脳のメカニズムは手段を目指すものとは違うところにあります。

自分自身の能力で誰かの幸せを実現すること、どれほどの人にその幸せを届けるか。というのが自然界で目指すべき本来の夢です。

これも長い期間の人間界の進んで来た方向の影響で忘れてしまったことなのかもしれませんが、手段はイメージできるのに、本来の夢をイメージすることが難しくなっているようです。

今の人間界で闇雲に行動しても、間違いなく自然とはかけ離れた方向に向かわせられるだけで、苦悩は一層濃くなっていきます。

本来目指すべき夢を目指していれば、気合いを入れてチャレンジしなければならなかったり、自分を追い込まなければチャレンジできないようなものにはなりません。

同じ手段を手にするにも、何を目指してそれを手にするかで、そこに至る過程に雲泥の差が出ます。

時間もそうですし心身の健康もそうでしょう。

どうぞ今までの人間界の慣習に惑わされることなく、あなた自身の夢、自然界で目指すべき夢にチャレンジしてください。

同じ行動、チャレンジも、目指すものですぐにでも全く違うものになりますよ。

愉しめない人生は自然界では不自然です。

(浜本 哲治)

馬に乗ったグスタフ・ル・ボン Wikipediaより
馬に乗ったグスタフ・ル・ボン Wikipediaより

LINEで送る