プルタルコスの名言 Plutarchus
心とは、何かを入れるべき「器」ではなく、燃やされるべき「火」なのである。
プルタルコス Plutarchus
帝政ローマのギリシア人著述家 46〜127
心とは何か?この定義は難しいところですね。
人間の器量、度量など「器」の大きさを言われることがあります。
何があっても動じない心、器の大きな心は持ちたいものですが、器を大きくしていくには、まずは自分の器の大きさを知ることでしょう。
それには一度、溢れさせることが必要です。
器に入るものを溢れさせないように過ごしていると、いつまで経っても大きさは分かりません。
大きさを感じることが出来れば、その器を大きくする方法は見えてくるものです。
そして器の中に入れるものも選んでいく必要があるかもしれません。
心を曇らせる濁ったものを入れていれば、いつまでも濁ったままです。
心が燃やす火であるならば、燃え上がりやすいものを入れなければ、いつまでもくすぶったままです。
入れるものをチョイスするのは、心の感じる力、感性でしょう。
そう考えていくと心は火を燃やす器のようなものかも知れません。
常に新しいものを入れて大きな炎になるように器を大きくしていく。
いずれにしても常に自分の心とは正直に向き合っていたいですね。
(浜本哲治)
デルファイのアポロ神殿の遺跡。プルタルコスは、ピューティアーの予言の解釈を担当する司祭の1人を務めていました。Wikipediaより