賀茂 真淵の名言 Kamo no Mabuchi

賀茂 真淵(Kamo no Mabuchi)Wikipediaより

まず土台を作って、それから一歩一歩高く登り、最後の目的に達するようにしなさい。

賀茂 真淵 Kamo no Mabuchi

江戸時代中期の国学者 歌人 1697〜1769


どんな分野のどんな才能を輝かせるのも、基礎、土台が大切なことは確かなことですが。

その土台、基礎が、現代では少し違ってきているでしょう。

基本、基礎、土台と言うと、その分野の基礎知識であったり、基本技能のことを指すケースが多いですが、それはそれ以前の根源である、自然が何かを知り、自然に沿ったアクションを体得した上での基礎と言えるでしょう。

自然がわからない状態で、その上にどんな技術、知識を詰め込み乗せても、まず間違いなく混乱してしまうだけです。

これは、例えばそれぞれの分野の基礎知識、技能を習得していない段階で、応用知識、技術を習得しようとしても、しっかりと理に適った状態で身に付くことがないのと同様と考えてもいいでしょう。

基礎や根源、自然に沿った言動、アクションは、最初に学ぶだけでいいものではなく、いつの間にかズレが生じてしまうものでもありますから、常々確認して立ち戻る必要のあるものです。

応用知識や技術などは汎用性が低いものですから、一度学び、使う段階で思い出せばいいようなものが多いでしょうが。

基本的なこと、根源的なことは、日々毎瞬活用していくものですから、ズレが生じてしまうと間違った方向に進んでしまいます。

活用頻度が高いほど少しのズレで、気づくと大きく違った地点に到達してしまっていることは本当に多いことですね。

組織などでも根源が忘れ去られると、どんなに大きなものを築いた組織でも、淘汰され、崩壊してしまうことは、人類の歴史を紐解いても明らかなことですね。

現代は、自然から離れすぎて不自然が溢れるほどに横行していますから、自然が何かがわからなくなり、そこに従来の基本、基礎を乗せてしまうので、大きなストレスなどを感じてしまっているケースも多く。

伝える側も自然がわからなくなっているので、伝える基礎の本質を伝え切れなくなっているのが現状ではないでしょうか。

アスリートを育てる現場でも、健康と向き合う現場でも「なぜ?」の問いに対して「それが基本だから。」
などという、わけのわからない説明しかできないケースは多いものです。

私たち人間の全ての活動は、自然の上に成り立っています。

根底に自然が、自然界のルールがあって、その上にそれぞれの分野の基礎があるものです。

日々自然に当たり前に触れて、自然が何かを熟知して体得できていて、あえて知識として知る必要のないほどになっている状態であれば、それぞれの分野の基礎から入ってもいいでしょうが。

現代の人間界では、それでは上手くはいかないでしょう。

心身の病に関する分野が、根本的に問題が解決することなく、問題が増える一方になっているのは、まさに根底が忘れ去られているからです。

自然を知り、自然に沿うことが、まず何よりも大切なことです。

そこから土台づくり、積み重ねを始めることです。
この違いは実践してみると明らかになりますが、目的地への到達速度、容易に崩れないしなやかさに大きな違いが現れてきます。

どうぞ人間界の基礎以前に、もっと大切な根源があることに気づいてください。

ここに気づき、知り、体得していくことは、現代社会では何よりも大切なことになりますね。

(浜本哲治)

賀茂真淵記念館(静岡県浜松市)Wikipediaより
賀茂真淵記念館(静岡県浜松市)Wikipediaより

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