賀川 豊彦の名言 Toyohiko Kagawa
一生を50年として、その半分を寝ることと食うことに費やしてしまうとすれば、一生の間に、創作的態度に出られる期間は僅かに5年か6年しかない。
賀川 豊彦 Toyohiko Kagawa
大正・昭和期のキリスト教社会運動家 社会改良家 1888〜1960
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)
人生100年時代になって、果たして創作的、創造的な時間が倍に増えたかと言えば、たぶんそれほど変わってはいないでしょう。
便利にはなっていますが、その分囚われることも多くなっていますね。
情報などがいい例でしょう。
便利にたくさんの情報を手に入れることはできても、その溢れた情報に囚われ、振り回されて時間を大いに浪費していますから、何のための便利さ、情報なのかあまり意味のないものになっているでしょう。
どうでもいいこと、どうにもならないことなども多く見聞きすることにもなって、そういうものに奪われている時間も長いものですね。
また本来自然界は、植物たちの活動を見てもわかるように、それぞれが自分の人生を大いに創造していくものでしょうが、不自然な社会形態にしてしまった人間界は、自らの人生の創造よりも現状の社会を維持させるためにその多くの時間を奪われているでしょう。
その傾向は時が進むに連れて色濃くなっているでしょうから、そう考えていくと本来の創作、創造の時間は減っているのかもしれませんね。
そういう意味では巧妙に一人ひとりの本来の才能を発揮させないようにさせられているとも考えられるような、現代の人間界の社会構造です。
このように不自然に雁字搦めに縛られている中でも、自分の人生をクリエイト、創造していくことはできます。
まずは自然が何かを知ることが何よりも大切なことです。
自然がわからなければ、縛られている不自然にも気づくことができませんからね。
そして授かっている天賦の才、素晴らしい才能を存分に引き出し、どんどん高めていけるように磨き込んでいくことです。
その才能の研磨が創造に直結していきますが、この研磨には寝ている時間も大いに活用することができますし、閃きを引き出したり、能力の宝庫の潜在領域と繋がっていくのに食事などのついでの時間は、とても貴重な創造の時間に充てることもできます。
大切な活動の時間を有象無象の情報などに縛られないことも大切ですが、あらゆる時間を、あなたの人生の創造に充てていく工夫を凝らすことも真剣に考えてみることですね。
そう考えていくと、どんなに不自由に縛られている状況でも人生の創造に使える時間はたくさんあります。
今の社会の環境ではあなたの人生を創造していく時間はどんどん少なくなっていますが、あなたの気づき次第で、価値観、発想の転換次第で本来の自然界での人生の醍醐味を味わうことはいくらでもできていきます。
自分の人生の創造に大切なことは、社会環境などに文句を言ってもあまり意味のないことだということにも気づくことです。
それよりも目の前の自分の人生をクリエイトしていく実践に取りかかっていくことですね。
方法はいくらでもありますし、まだまだ眠っていて使われていない能力が膨大にあることにも気づき、感じていくことです。
いずれにしても人生の時間は限りがありますし短いものです。
せっかく与えられた時間は自分自身の人生を創造していくためにぜひとも使ってください。
(浜本 哲治)
賀川豊彦と妻ハル Wikipediaより