パウロ・フレイレの名言 Paulo Freire
未来とは受け取るべく与えられるものではなく、人間によって創造されるべきものである。
パウロ・フレイレ Paulo Freire
ブラジルの教育者 1921〜1997
エネルギーの共鳴で現象が起こる自然界では、原因があって結果があり、今起きていることも、未来に起こることも、その要因となるものが必ずあります。
放出されているエネルギーが変わらなければ、起こるべき現象も想定できますから、察知も予知もある程度はできることですが、それは必ずしもあらかじめ決まっていたことが起こる現象とは言えないでしょう。
天命や使命などの関係で、思いを持つ方向、導かれる方向はあるでしょうが、それも思いに辿り着く道には、無限の選択肢、可能性がありますし、どこまで道を進むかも創造していけるものでしょう。
自然界は、肉体と才能が与えられて物理的にできることは限られていますが、その選択の可能性も追求できる奥行きも無限にあり創造できるからこそ、自由に委ねられているからこそ醍醐味が味わえる世界ですね。
パウロ・フレイレさんのこんな言葉もありました。
課題提起教育は、何ものかになりつつある過程の存在として、すなわち、同様に未完成である現実のなかの、現実とともにある未完成で未完了な存在として、人間を肯定する。
人間の未完成な性質と変化しうるという現実の性質が、教育がたえず進展する活動でなければならないことを不可避的に要求する。
教育はかくして、実践のなかでたえずつくりかえられる。
自然界は常に変化、進化し続けています。
そこには完成はあり得ず、常に変化していく世界です。
常に未完成だからこそ誰もが愉しめるわけですが、人間一人ひとりも自然の一部ですから、当然完成はありません。
思考で意識はしていなくても、常に変化し続けているのが人間の身体です。
未完成で未熟だからこそ、自然界同様に愉しめるわけです。
完成があるとすると先が見えてしまいますから面白くないですね。愉しめませんね。
どうぞ未熟で未完成な自分を認めてあげてください。
全ての人が未完成でそういう集合体が人間界であり、自然界でもあります。
認め許し、どこまでも自分を追求してください。
どんな自分が見えてくるのか、それが人生の最大の愉しみですよ。
(浜本哲治)
パウロ・フレイレ 1963 Wikipediaより